‘テクニカル・メカニカル・セーフティ’ カテゴリーのアーカイブ

『SHIMANO DeoreLX 7速ディレーラー復活』修理完結編

2014/02/16

この記事はBOOKMARKS『60歳からの青春』2014年1月5日の記事です。

またこの記事は、2013年12月9日『13年前のSHIMANO DeoreLX 7速ディレーラーが、修理できない』の記事の続きです。

日に日に、ディレーラーの切り替わりが悪くなり、変速に支障が出てきた。このまま年を越すのもなんだか夢見が悪いし、年末に思い切ってシマノを諦めてサードパーティー品を探した。BBBかACORあたりで何かありそうなので、仕事の帰りに梅田のウエムラサイクルパーツに寄ってみた。



BBBは無くて、ACORがあった。それも、ぴったり11Tだ。

裏を見ると、色々な機種に対応できるように、スペーサーがABCDと4種類用意されている。店員さんに聞いたら、詳しいことはご存知無いようで『WEBで調べたら、どのスペーサーを使ったらいいか分かりますよ・・・』と言われた。

早速買い求め、アクションスポーツのWEBで調べてみたら、ARO-2501アルミプーリーを見つけた。2501には記載が無かったけれど、その下のARO-2901に、スペーサーの画像があって、

A:シマノ8・9・10速

B:シマノ7速およびカンパニョーロ8速

C:カンパニョーロ9・10速

D:スラム/ESP

とあった。シマノ7速はBを使えば良い。さて、交換作業を始めましょう。



これがプーリーで、アルミの本体にZZシールベアリングが付けられている。



スペーサーBを両側に取り付けます。さて、ディレーラーのプーリーを取り付けるアームに付けようとしたら、センターは合っているのにスクリューがネジ山にちっとも喰わない。おかしいなあと思って、ノギスで幅を測ってみた。

元々のシマノのスプロケット幅は、8.0mmある。



今組み付け用としたスプロケットは、エッなんと9.8mmある。これではネジ長さが1.8mmも足らない。参ったなあ・・・、ウエムラサイクルパーツのお兄ちゃんはいけますよって言ったのに!電話をしてやろうと思ったけれど、ほかのスペーサーでもっとフランジ部の厚みの薄いのは無いかと思って見たら、『スペーサーA』が最も薄い。これをベアリングに装着して・・・・



測ってみたら、8.2mmだ。0.2mmぐらいなんとか行けるかもしれない。シマノ7速と言っても、同じではないんだということが分かった。

バッチリ行けました。上下プーリーを交換して切り替わりを確認しようとした。プーリーの交換には関係なさそうなのだけれど、何故かギヤーとプーリーの位置関係がおかしいので、トップギヤーとローギヤーの調整を行ったけれど、何故かうまくいかない。トップギヤーを合わせるとローギヤーの7段目にチェーンが上って行かないし、ローギヤーに合わせると1段目のトップギヤーに入らない。そうこうするうちに、変速レバーがスコンと抜けてしまった。なんと、疲労でディレーラーワイヤーが切れてしまった。即『銀輪亭』の出口さんに電話をして、ワイヤーがあるか聞いてみた。『ありますよ・・・』早速出かけて、ワイヤーを交換した。



まあとにかく、気持ちのいいほど、スコッスコッと変速ができるようになった。SHIMANO7速の廉価版ディレーラーは2,000円ぐらいであるけれど、このプーリーの1,700円が高いか安いかは、ちょっと違った次元の話だ。これで気持ち良く新年が迎えられ、1月3日100kmのツーリングに出かけて、気持ちよく走ることができました。私のように古い古いMTBに乗っている人は、修理の時に参考にしてください。

 参考資料:



これが、シマノ純正プーリーです。左側にはCENTERON G・PULLEYと書かれていて、右側はNARROWとなっている。左側が上で、右側が下に付いていた。よく見ると、ベアリングのところの構造が違う。中心のブッシュは同じだけれど、左側は樹脂のプーリーに金属のリングが圧入されていて、金属同士のメタルタッチだ。右側は、樹脂のプーリーと金属のブッシュがタッチしている。いずれにしても接触しているところは摩耗して、芯の振れたコマのように回っていた。

報告終了!

 

13年前のSHIMANO Deore LX 7速ディレーラーが修理できない。

2014/02/16

この記事はBOOKMARKS『60歳からの青春』2013年12月9日の記事です。

ここのところ、ちょっと変速時に違和感(切り替えが遅れる)があったので、ディレーラーを調べてみた。そうしたら、ディレーラー・ガイドプーリーがグラグラしている。ディレーラーのアームがきっちり動いてもプーリーがガタついていたら、チェーンをきっちりとシフトできないんだと思う。ざっと購入からの歴史を紐解くと、

  • 1996年1月に、GTマウンテンバイクを購入した。
  • 1999年2月に、トップギヤーでのチェーン跳びが激しくなり、ギヤーとチェーンを交換。約12,500km走行。
  • 2000年3月に、ディレーラーのリンクにガタが出てきて、変速がうまく行かなくなり、約15,800km走行でDeore LX 7速に交換。。
  • 2004年(27,000km走行)~2012年の間、訳あって自転車冬眠。
昨年自転車を再開してから6,400kmぐらいは走ってるので、初めに付いていたディレーラー(型式不明)よりははるかに長持ちして、まだそんなにリンクにガタも発生していない。でも、ディレーラープーリーは結構ガタがあって、もう寿命が来ているので交換しようと思った。豊中の有名なスポーツバイク店へ行って『7速のディレーラープーリーありますか?』と聞いたら、『エッ、まだ7速に乗ってるんですか・・・? 今は9速・10速が普通で、11速も出てますよ・・・』 人が機嫌よく乗っているのに『まだ7速・・・』は無いだろう。でも親切に店の中の引き出しを家捜ししてくれたけど、結局見つからなかった。その他中古パーツ屋だとかあちこち探してみたけれど埒が明かないので、シマノに電話をしてみた。電話口の人は本当に申し訳なさそうに、『・・・もう入手できません・・・』。『エェ、お宅のホームページには、(シマノ商品の補修パーツについて:シマノではほとんどの商品につきまして、ブレーキシュー・ワイヤー・替えギヤ等の消耗パーツはもとより、末永くご愛用頂くために、ネジ・キャップ・バネ・ワッシャー等の小物まで補修パーツをご用意・供給できる体制を取っております。ご購入につきましては、最寄りの自転車販売店までご相談下さい。)と書いてあるじゃない・・・』と、つい嫌味を言ってみた。これ以上責めても彼の責任ではなので、シマノも諦めた。メーカーとしての責任も、法律でどこかに決まっているんでしょう。きっと13年前のディレーラープーリーは、シマノの言う『ほとんどの商品』には入っていないんでしょう。



もう少しねばってみる事にした。シマノスモールパーツで、こんなパーツの資料を見つけた。絵を見たら歯数もT11だし、この⑩のパーツが絶対そうだと思った。もし間違っても、金額的に800円程度だからダメもとで注文しようと思ってクリックしたら在庫状態『完売』。やっぱりだめか・・・。

さらに粘ってみた。銀輪亭の出口さんが、ヤマハの電動アシスト自転車のテンションプーリーを貸してくれた。『サイズが合えは使ってみて・・・』、歯数もT11でなんとなく合いそうなので、自転車のプーリを外してノギスで寸法を測ってみた。残念、軸径はぴったしだけれど、ブッシュの幅が3mm近く広すぎる。ブッシュは硬いので、削るのも困難であきらめた。

安いものを大量生産して、古いものはじゃんじゃん捨てるのも時流だから仕方がないけれど、使っているうちに摩耗する部品ぐらいは何とかしてほしいなあ・・・。こんなちっこい部品が寿命になって、ディレーラー全体が使えないなんて可哀そうだと思う。


少しでも延命できればと、ワイヤーの調整やディレーラーの平行アームと関節の動きを滑らかにするために、洗浄と給脂をしっかりとしてみた。心もち、良くなったかな?どこまで持つか分からないけれど、本当に切り替えに支障が出るまで、もう少し使ってやろうか!

自転車で『右側通行』をしている皆様へ

2014/02/16

この記事は、BOOKMARKS『60歳からの青春』2013年12月7日の記事です。

趣味と健康の為、毎月400km以上自転車で走っている。自転車で走ってて一番怖いのが、右側を走って(逆走)くる自転車。その次に怖いのが、ヒヤッとするぐらいぎりぎりを追い抜く自動車だ。



自転車で『右側通行』をしている皆様、自転車は道路交通法で『左側通行』ってことをご存知ですか?もう少し詳しく言えば、自転車は軽車両(自動車と同じ車両の仲間)だから、車道を走らないといけません。歩道で自転車の標識があるところは、特別に『自転車も走ってよいですよ』と言う意味です。自転車の標識があるからと言って、ベルを鳴らし我が物顔で走ってはいけません。歩道で歩行者とぶつかって怪我をさせたら、大変なことになりますよ。歩道はあくまでも、歩行者の為の道路です。

もう一つ、路側帯のある道路では、自転車は右側でも左側でも走行できましたが、『改正道路交通法』が2013年6月14日に公布され、12月1日から路側帯も左側通行のみとなりました。

自転車で『右側通行』をしている皆様、なぜあなたは右側を走るのですか?おそらく車が走っている道路で右側を走ると、前から迫ってくる自動車が良く見えるし、相手もよく見えるだろうと思っていませんか?『相手からもよく見えるだろう』と言う思いは、自分にとって都合の良い、相手の善意に期待している考えです。自動車の運転手さんは、そんなにあなたを見てはいません。日本人らしく、相手を安易に信用してはいけません。『向こうが気づいて、避けてくれるだろう』なんて、とんでもない思い違いです。あなたの安心感・信頼感が、一番危険なのです。『自分の身は、自分で守る』のが、自転車で交通事故に合わない鉄則です。

自転車で『右側通行』をしている皆様、何故自転車は左側通行かご存知ですか?そんなこと無いよ、どっちを走っても良いはずだ・・・と思っている方は、高知県警の『キッズプラザ 土佐の高知のしばてん君の交通安全教室 自転車の乗り方編』をご覧ください。2番の箱をクリックです。私がスポーツ少年団の指導者をしていた頃、団員の自転車安全教室の教材に使ってたホームページです。とってもわかりやすく紹介されていますので、ぜひご覧くださいませ。

自転車は車両の仲間だから、車と同じく左側通行しなさい・・・と杓子定規に言っているのではありません。それなりにちゃんとした科学的な理由があります。

理由その1:

自動車の運転手さんが前を走っている自転車を発見した時、発見してから自転車とすれ違う又は追い越すまでの時間を考えてください。左側通行で同じ方向に走っていたら、双方の速度の差で近づきます。車が時速50kmで自転車が時速15kmだったら、引き算をして時速35kmで接近して追い抜きます。次に自転車が逆走して正面から走ってきた場合、双方の速度の差ではなく合計で接近して通過します。すなわち時速65kmで接近してしまいます。この時速35kmで接近するのか時速65kmで接近するかで、自転車と自動車が通過又は追い越すまでの時間は、右側を逆走した場合1/2ぐらいになります。と言うことは、あっという間に近づくんです。運転手さんがよそ見をしていたら、気が付いたら目の前に自転車がいた・・・、てなことになります。ね!、危ないでしょ!

理由その2:

不幸にして。自転車と自動車がぶつかった時のことを考えてみましょう。ぶつかった時の力を計算するのはちょっと複雑で、ぶつかってからグシャッと潰れて完全に止まるまでの時間が分からないと計算できません。硬い者同士がぶつかったら時間は短くなって力は大きくなるし、柔らかい者同士だったら時間は長くなって力は小さくなります。但し、長くなると言っても1秒以下での話です。時速65kmでぶつかった場合と時速35kmでぶつかった場合は、力の差は2倍程度か・・・とは思わないでください。3~4倍になります。骨折で済むか天国に行くかぐらいの差になります。

これまでを読まれて、『そうだったのか・・・』と思われた方は、次から左側通行をしてくださいね。

自動車の立場から考えると、前から走ってくる(逆走)自転車は自動車の運転手の意志とは無関係に、『すれ違わなければならない・・・』ということです。左側を走ってくれれば、追い越すタイミングは運転手が決める事が出来るんです。抜くのが難しければ、自転車のちょっと後ろを自転車と同じスピードで走って、抜ける所で十分間隔を取って安全に追い越せるんです。そういう状況で、自転車に乗っている人は『自動車の邪魔をして申し訳ないなあ・・・』てなことは、まったく考える必要はないのです。左側を走ってくれる方が、自動車の運転手から見てどれだけ助かるかしれません。車両の仲間なんだから、堂々と車道の左側を走ってください。

もう一つだけ、お節介をやかせてもらいます。日本人は農耕民族で、穏やかな性格をしています。相手の善意を、たやすく受け入れてしまいます。相手の善意を、当てにしてしまいます。とっても良いことなんですが、過ぎたるは及ばざるがごとし。



もし、日本の感覚で北京や上海の街中を自転車で走ったら、まず数分で車にひかれていると思います。中国では車の運転手は自転車乗りを見下しているし、自転車乗りは車の運転手を『こいつは、俺を轢こうとしている・・・』と疑ってかかってます。そこに緊張感が生まれます。日本人にはこの緊張感が無い。自転車と自動車の交通事故を減らすためにも、こういうところだけは少し中国人を見習ったほうが良いのかもしれません。但し、路上で罵声を張り上げて喧嘩はいけませんよ!

さあ自転車のみなさん、これから堂々と左側を走りましょう。願わくばヘルメットをかぶってね!もしかすると、貴方の命を守ってくれるかもしれませんよ。

自転車のブレーキの鳴きとの戦い(戦は終わった編)

2014/02/16

この記事は、BOOKMARKS『60歳からの青春』2013年10月18日の記事です。

また、この記事は、9月27日『自転車のブレーキの鳴きとの戦い(ブレーキ交換編)』の、続編です。自転車にあんまり興味のない方は、最後のパラグラフだけでも読めば、あぁそんなものなんだ・・・、と全てが理解できます。

昨年秋に、リムを交換してから悩まされてきたブレーキの鳴き問題、カンチブレーキからVブレーキに交換してからさてどうなったか・・・・。『完璧に終息宣言』です。ブレーキを交換してから朝の箕面滝道散輪で120km、昨日の京北の150km日帰りツアーを終えた。飛沫の上がる濡れた道を走っても全く鳴かず、見事に勝利した。はじめはブレーキを交換してからいろいろとブレーキシューを変えてみようと思っていたのに、何のことは無い、XTにもともと付いていたブレーキシューで、見事に鳴きは止まった。銀輪亭の出口さん、ありがとうございます。相談してみてよっかった。



このVブレーキは素晴らしい。今まで自転車のブレーキ性能って、こんなもんだろうぐらいにしか思っていなかった。でも、このブレーキにしてから『ブレーキって、こんなにも効くんだ』と思った。



この写真には写っていないけれど、前側ブレーキにはパワーモジュレーターが付いている。この装置、一言でいうとレバーの効き具合を鈍くするんだけれど、効き始めから最大の制動力までの、レバーの移動量が大きい。その分微調整ができるので、とっても使いやすい。以前のブレーキだと、下りのコーナーに入るかなり手前から制動しないと安全な速度に落ちなかったけれど、Vブレーキはカーブのちょっと手前からで、十分間に合う。自転車が重たい(約20㎏)せいもあって、タイヤはまずロックしない。



後のブレーキには、パワーモジュレーターは付いていないけれど、レバーを握ると前輪と感覚がそれほど変わらない。レバーを握ると、台座の付いているフレームが僅かに外に膨らむし、Vのレバーも若干撓んでいる。ワイヤーも前側に比べると何倍も長いので、これらの影響がパワーモジュレーターの働きをしているように思う。後輪のブレーキも、すごく気持ちよく効く。カンチブレーキでは、絶対にこんなことは無かった。カンチレバーの時は、おそらく80%は前輪のブレーキに頼ってたような気がする。

しかし、後輪は締めすぎると簡単にタイヤがロックしてしまう。前輪と後輪をうまく使えば、前輪のブレーキの負担も小さくなって、バランスよくスピードコントロールができそうだ。

もう一つよかったことは、カンチブレーキより小さな握力で同じかそれ以上の制動力が得られること。昨日の京北の帰りに思ったけれど、午後に入り距離が100kmも超えると、指先はしびれてくるし握力が下がってしまう。そんな時小さな力で制動力が得られるVブレーキは、もう最高のブレーキだ。



最後に、昨日の箕面からの帰りの下りで、前輪から突然ブレーキ時にアルミが削れる音がした。これはやばいと思って点検しようと思ったけれど、あと5kmで我が家なんでそのまま駆け降りた。そのうち音がしなくなって、今朝ブレーキを点検してみてびっくり。ブレーキシューの縦の4つ目のスリットに、何か挟まっている。近くにはゴムとアルミの粉が積もっている。



ほじりだしたのが、数字の9の上に写っている小石というか大きな砂粒。こんなものが、スリットに入り込むなんて、なんという希運だろうか。入れようと思っても、なかなか入りそうにない。まあ、リムの損傷も僅かで、まずは良かった良かった。

 さて、最後の最後に本題に入ります。何故ブレーキの鳴きが止まったんだろう、何故鳴は発生するんだろう。『結局わかりませんでした!』と言うのが結論なんだけれど、まあ一言でいうと『リムとブレーキシューの相性』みたいなものかな?ほらあなたの近くの夫婦でもいるでしょ、なんであんなブ男に可愛い子が嫁さんになるんだょ・・・・!よそから見たら、もしかして我が家もそんなふうに見られているのかもしれません。但し、『可愛い子』っていうところは、ちょっとこっちへ置いときます。

以上、戦は終わった編でした。

自転車のブレーキの鳴きとの戦い(ブレーキ交換編)

2014/02/16

この記事は、BOOKMARKS『60歳からの青春』2013年9月27日の記事です。

ブレーキの鳴きを止めるのに苦戦しているサイクリストは多いと思う。事の起こりは、昨年秋に自転車のリムが摩耗して割れてきて、ARAYAVP-20に交換したことに始まった。交換してしばらくして、やけにブレーキ時に悲鳴を上げるようになった。常套手段のリムとブレーキシューに角度をつけても、一向に改善しない。冬に入り、ますます悲鳴は大きくなってきた。リムを交換した石橋の自転車屋に出向き症状を訴えたら、ブレーキシューが古くなると硬くなって音が出る事があるという。いつもはブレーキシューの交換ぐらい自分でやるのだけれど、アドバイスをしてもらったお礼に生まれて初めてお金を払ってブレーキシューを交換してもらった。ところが何のことは無い、数日後からまた悲鳴が始まった。



ご存知これが、カンチレバーブレーキ。このお店には見切りをつけて、シマノやアラヤに色々と問い合わせてみたけど、通り一遍等の事しか回答が得られない。カンチレバーブレーキは、ブレーキシューも極端に種類が少ない。M65かM50かの2種類で、長さが違うだけだ。M65からM50にすると鳴きは若干改善されたけれど、滝のミストがリムに着くだけでも悲鳴を上げる。そうこうしているうちに春が訪れ、気温の影響か鳴きが収まってきた。

さてさてこのまま秋を迎え気温が低下すると、また鳴きが発生する。そこで、以前にJACCの池本さんから紹介された豊中の自転車屋さん『銀輪亭』に行って相談をしてみた。一見さんなのに、途中でパンク修理のお客さんが来たりおなじみさんが来られたり忙しい中、真剣に相談に乗ってくれた。一般的なことも話されたけれど、話の中で『このARAYA VP20は廉価版だから、アルミが柔らかいのかもしれない・・・』と言われた。帰ってからNETで調べてみたら、以前使用していて今も後輪で使用しているARAYA TM840Fと鳴くVP-20は、2倍近く値段が違う。お店では相談の結果と言うより私の主張を通して、ブレーキをカンチブレーキからVブレーキに交換してみることにした。Vブレーキは調整が容易だし、海外製品も含めて、色々なブレーキシューが用意されている。

さて、頼んだ部品の到着を待ちかねて、Vブレーキを装着した。勇んでカンチブレーキを外して、Vブレーキを取り付けてみた。



『あれれ??ブレーキの台座のネジの部分がへこんでる・・・』これは大変だ、シマノのカンチブレーキとVブレーキは互換性がないのか?もう夕方も近いし明日の早朝箕面滝道散輪もあるので、今日のところはとりあえずカンチブレーキに戻した。

困った時のインターネット検索。ありました、どんぴしゃりのブログが・・・・。写真も私のよりきれいに映っているので、興味のある方は是非そちらをご覧ください。結論から言うと、互換性があったのです。



前輪のVブレーキです。


後輪のVブレーキです。後輪は邪魔者も無く、あっという間に取り付け完了。

さて次に、ブレーキワイヤーの交換を始めた。理科の得意な人はブレーキを見たらわかるんだけれど、Vブレーキは非常に効率が高いので、カンチブレーキのブレーキレバーそのままだとブレーキが強すぎてとっても危険になる。そこでブレーキレバーのワイヤーの取り付け位置を変更しなくてはならない。そこでまた問題が発生。



ワイヤーの取り付け位置を変更するために写真中央の赤いパーツを外さないといけないけれど、外し方が分からない。

ブレーキレバーの裏側を見ても、外し方が分からない。赤いパーツの中央に何か小さなものが見えるので、虫眼鏡を持ってきた。見えました、+ネジの頭が・・・。暗いガレージで60過ぎのおっさんには、こんなちっこいネジは見えないなあ・・・。このネジを外すと、赤いパーツは簡単に取れた。

 

前輪には、パワーモジュレーターも付けました



カンチブレーキさん、17年間OVER 30,000kmに亘りありがとうございました。良く頑張ってくれましたが、おそらくもうあなたの出番はないと思います。ゆっくりとお休みください。

とりあえず、ブレーキシューはリムにべた当たりで取り付けた。家の前でちょっとテスト走行してみたけど、鳴きも出ずなんとなく調子がよさそうですよ・・・・。鳴きが発生するようだったらまたその時に角度をつけたり、ブレーキシューの材質を変更してみよう。さあ、明朝の箕面滝道散輪の下りがとっても楽しみです。ブレーキの鳴き問題とブレーキ性能・パワーモジュレーターの効果は、又後日談で紹介しましょう。