‘にわ まこと’ カテゴリーのアーカイブ

MTBの修理も大詰め、『クランク』の交換。

2014/09/01

今年の2月の『事故』以来、長年怠けていた整備も含めて、少しづつ修理を進めてきた。なかなか手に入らなかったのが、衝突で曲がった左側クランクだった。『ペダルケージ』もクランクの曲がりも直したけれど、クランクは僅かにすりこぎ(歳差)運動をしていた。なぜ手に入らなかったかというと、2つ目の理由は、クランクの特殊な角穴の開いている向きにあった。



これはギヤー側だけれど、角穴がこんな風に開いている。ほとんどのクランクは、角穴が45°振っている。諦めてすりこぎのまま乗っていたけれど、たまたま宝塚のKinoさんのブログに『サイクリー』という中古のパーツ屋が紹介されていた。我が家から7㎞ぐらいで、とっても近い。さっそく行ってみた。



国道176号線から見た、猪名川の河川敷です。大雨で花火大会が中止になり、たぶんそのあとの大雨が、砂を河川敷に運んだようだ。川西市をあっという間に通り過ぎて宝塚市に入ったすぐのところに・・・・



・・・・・サイクリーが見えてきた。



お店の入り口です。



サイクリーのネット通販で見つけたのでお店にあるかと思っていたら、ありました。待望のクランクセットが、なんと723円プラス税、これはお買い得!



その他、カセットもあるし・・・・・



中古完成車もフレームも置いている。ブレーキシューやチェーンは新品が置いていて、価格はウエパーなんかとそんなに変わらない。『CN-HG40』のチェーンが896円プラス税で売っていたので、ついでに買ってきた。



さて、交換しようと眼鏡をかけてよく観察すると、表面が結構ポツポツと腐食している。アルミは酸に弱いから、雨ざらしで酸性雨にでもやられたのかもしれない。山登りをしている頃、アルミのボトルに梅シロップを入れて持っていったら、リュックの中がベタベタになった事があったなぁ・・・。せっかくだから、綺麗にしてやろう。



最近リムの掃除に使いだした、台所用のホーミーで磨くことにした。



時間をかけて綺麗になったけれど、『FSA』の文字まで消えてしまった。まあいいや、裏側にFSAの浮きだし文字がある。



ギヤー側も変えようと思ったけれど、錆も多くあまり程度が良くないので、左側だけ交換することにした。両方同時に見ることは絶対に無いし・・・。



クランクを抜く工具は、『銀輪亭』から借りてきた。せっかくだからお掃除だけでもと思い、ギヤー側も外すことにした。2面幅が15.8mm。15mmだったらペダルのスパナが使えるのに、あまり好きではないけれど、モンキーレンチで弛めた。



ワァ・・・、こんなに汚れている。手の入りにくい場所はこんなものかな・・・。



BB側も、泥んこ・・・。



お掃除をしたら、こんなに綺麗になった。ここから先を分解するときは、また特殊な工具が必要になりそうだ。今回はここまで・・・。



ギヤーもクランクも、綺麗に掃除をした。



反対側の曲がった方のクランクも、同じ様に外して掃除をしてグリースを塗って・・・



はい、無事取付完了です。



とりあえずの整備は、これにてお終いかな?あとは、かなり擦り減ったスリックタイヤを交換するぐらいだ。

追加情報



四角い穴がこの向きに開いているのは、このSR SUNTOURと今回手に入れたFSAの他に、宝塚のKinoさん情報では、TRUVATIVも角穴の向きが45°振っていないという事です。

以上、クランクの交換作業でした。

自転車整備用『倒立台』、これがなかなか良い!

2014/08/28

宝塚にお住まいのKinoさんのブログ『フレーム塗装の補修 チェーンステー IRIBE』に、『自作 倒立台』が紹介されていた。記事を見て、これいいなあ・・・と思った。良いなあと思ったら、思ってても仕方がない。即やって見るのが我が家の家訓です。



はい、これです・・・、と言ってもどれかわからないと思うけれど、ハンドルの下の黄色い台が『倒立台』です。要するに、自転車を上下逆にする整備用の作業台です。倒立台だけを見ると・・・



こんな感じです。あとで紹介しますが、このままでは普段嵩張るので、折りたたみ式です。この倒立台、初めに想像していたより、遙かに優れものです。何が優れているかというと、普段なかなか見えないところが、恥ずかしいぐらい丸見えになります。



こんな角度から、自分の自転車を見たことがなかった。ほら、こんなに汚れている。



ブレーキシューだって、こんなに良く見える。調整作業も、覗き込まずに楽にできそうだ。



ディレーラーだって、こんな風に見える。



私の場合、ハンドルに色々とくっ付けてるので、そのまんま床に倒立させるわけにもいかない。この台があればあれやこれや外さなくても、ポンと裏返せば良い。



せっかく倒立台を作ったんだから、リムのお掃除でもしましょう。リム全体が見渡せて、とっても掃除が楽にできる。左側で宙に浮いているのは、前回作った『自転車作業台』です。これより、遙かに作業性が良い。前回の作業台は、今後自転車収納ラックとして頑張ってもらいましよう。短い命でした。



はい、本日の作業はおしまいです。パタパタと畳んだら、ほらこんなにコンパクトになります。

自転車整備『倒立台』のお話はここまでです。これ良いなあ・・・、作ってみようかなという方は、以下をご覧ください。

ここんところ天気は悪いし、日本語にならんような英語の翻訳をやったりしてて、ストレスが溜まってた。そんな時は、木工に限ります。なんてったって、雨でも台風でも木工はできます。



何か適当な材料は無いかとゴソゴソ探してたら、このあいだ木工教室で『階段』を作った時の加工治具(塗装べニア)があった。もう階段を作ることもないだろうし、よし!これを利用しよう。



部材を切り出して、ハンドルが乗るところを凹ませて、部品箱から頑丈そうな蝶番を探し出してきた。



ハンドルが乗るコラムのピッチは425mmにした。これならクロスバイクもMTBも、ムスメチャリも奥方チャリにも使える。このままではちょっと不安定なので・・・・



コラムが内側に倒れてこない様に、板をキュッと差し込んで、ハイお終いです。



差し込んだだけで大丈夫かなと思ったけれど、蝶番が結構しっかりしているので、実際に自転車を載せて揺すってみたけれど、特に不安はなかった。



材料費はゼロ円、製作時間は約2時間、お楽しみ度は満点・・・。

以上、自転車整備『倒立台』作り方教室でした。

『記録的短時間大雨情報』後の箕面滝道

2014/08/25

昨日24日の姫路からの帰り道、中国道で西宮北から吹田まで25㎞の渋滞に巻き込まれた。どうしてこんなに渋滞したんかなぁ・・・なんて思ってたら、池田市に『記録的短時間大雨情報』が出されて、夕方1時間に80mmもの雨が降ったことが分かった。今朝さっそく(何時ものことだけれど)、箕面滝道の被害状況調査に出かけた。



もうほとんど坂を上りきってフラットになったあたりで、通行止めの看板が現れた。



すでに被害状況を調査している人に出会った。『被害はここだけだけれど、下流の方は川が氾濫して、大変なことになってるよ・・・』と教えてくれた。



この小さな沢が、崩れたみたいだ。防護柵の上は何ともないので、そこから下が流れたようだ。雨はとっくに止んでいるのに、上の方から水が未だに流れ落ちている。山はダムのように水を蓄えるけれど、それにも限度があるんだという事がわかる。



流れ出した土砂は道路を通り越して、下の方に流れ落ちている。



滝は、先日の大雨の時と同じぐらいか、もう少し水量が多いかもしれない。



立ち入っているけれど、もちろん『立ち入り禁止』 池田の五月山あたりは、もっとひどいかもしれないけれど、箕面滝道はこの程度の被害で済んだようだ。前回の路肩崩壊までは至らなくてよかった。

帰り道、土砂崩れのところを自転車担いで越した直後、池田土木事務所の軽トラが上がってきた。もうちょっと遅かったら、叱られてるところだった。

帰りは、箕面駅前から国道171号線を横切り、『権田山峠』を越えて『法師谷池』まで旧箕面街道を通って帰ってきた。峠で『狐狸』にも『十銭』にも出会うことなく、特に大雨による被害は無し!よかったよかった。

雨の『富士四湖』サイクリング。

2014/08/16

JACCの自転車仲間から、『富士五湖』でぺダリアンの集いがあるから参加しないか、と誘いがあった。大輔さんをはじめ、何人かのJACCのメンバーは知っていたけれど、色々な所から集まって来るらしい。それは楽しそうだと思って、JACCのメンバーでもないのに、ノコノコとついていった。



北は遠く仙台から南は和歌山から、河口湖畔のキャンプ場に仲間が集まってきた。地球を二周した大輔さんを筆頭に、海外遠征の経験者も多く、日本一周もゴロゴロおられる。近畿2府3県は僕だけだと言ったら、『今日、山梨県を走ったやん・・・・』と励ましてくれた。海外の旅を経験すると、人は優しくなるようです。



キャンプ場到着間もなく、ちょっと走ろうや・・・という事になって、カズ爺(台湾タロコ50歳以上の覇者)と二人で、キャンプ場を飛び出した。河口湖周遊17㎞を、あっという間に廻ってしまった。カズ爺は、曲がりくねった湖岸ロードを、ピュンピュン飛ばしていく。着いていくのが大変な、飛ばし屋カズさんです。



仙台の大友さんが、仙台七夕の飾りつけを持ってきてくれて、2011年の震災のお話もしてくださった。



朝は、ラジオ体操から始まります。



夏の朝食の後は、やっぱりスイカでしょう。



さあ、富士四湖を走りましょう。湖岸道路に出て、コースの確認をします。遠くに見える山は『富士山』ではありません。富士山は厚い雲の中・・・。雨さえ降らなければなあと、空を見上げながらの出発になりました。



出発前の記念撮影です。真ん中の蛍光グリーンが私。



西湖あたりの登りです。『銀輪亭』出口さんです。



自転車初デビューの出口ジュニア・・・『雨じゃないの?』 そう、雨です。この辺りから、だんだんと雨脚が強まり、楽しいサイクリングになりました。



雨の嫌いな仲間は別行動になり、雨の中を走るのが大好きな8人が、勢揃いです。この雨でも、みんな笑顔!



さあ、出発しましょう。



地球を2周も廻った大輔さんも、もうどうにでもなれ・・・、というぐらいの雨なってきた。雨か、車のタイヤの飛沫かも分からない。快調に75㎞を走って、本日のサイクリングを無事終了した。



近くの露天風呂『天水』で冷え切った体を暖めて、さあ楽しい宴会の始まりです。



仙台で震災に遭われた大友さんが、日本一周自転車の旅『被災地ご支援ありがとう』の寄せ書きと記録写真展を行ってくれた。遠くには届かない、マスコミが取り上げようとしない震災の現状等も、色々と聞かせて下さった。三陸海岸ばかりがクローズアップされて、同様な被災をしているのに、ニュースにならなかった北海道東海岸の話などを聞いて驚いた。



ギターおじさんのクラシックギターの演奏あり・・・



ウクレレおじさんの即興あり・・・楽しいひと時を過ごしました。



さて翌朝、6時の起床時間前から何やら外が騒々しい。『・・・富士山が見える・・・』、えぇそれは大変と、カメラを持ってバンガローを飛び出した。見えました、今日も雨ならどうしようと思ってた。



よかった、本当に顔を出してくれてありがとうございます。



快晴に気を良くして、新富士駅までサイクリングに出かけた、ランドナー牧夫さん。今日は輪行日和と、一人張り切って出発していった。朝起きたらもうすでに発っていた仲間あり、仙台まで帰る仲間あり・・・。また一緒に走りましょう。



高速道路に向かう道中からの、富士山です。やっぱり日本一の山だ!



はい午後4時過ぎ、渋滞もなく順調に豊中に到着です。自転車を組み立てて、これから神戸の灘や平野まで走る仲間あり・・・、私はあと4㎞でお終いです。みなさん、ありがとうございました。また一緒に走りましょう。本当に楽しい、雨の富士四湖サイクリングでした。

『50年間』も知らなかった事。

2014/08/12

昨日(8月11日)の『この看板って誤解されませんか』のブログに、ブログ友達の『山賊総業』さんから、コメントが入った。エェ・・・!我が家の前の道が、『箕面街道?』



毎朝自転車で散輪している、今朝の箕面の滝です。台風が山に降らせた雨で、今日もまだ水が勢いよく滝を流れ落ちています。今朝は自転車に跨って、いつもの箕面街道には出ずに、家の前の道をひたすら北上して滝までやってきた。この道はもちろんよく知っていて、部分的には良く使っているけれど、『箕面街道』だったという事と、箕面の滝まで一本道で行けることは知らなかった。



さて箕面街道を下って、家に戻って朝ごはんにしましょう。龍安寺を少し下ったあたりの、箕面川です。カヤック(カヌー)で下ったら、グレード3ぐらいかな?この上は、グレード4~5ぐらいのところもある。単独で下ったら、まず天国に直行します。もう、歳ですからそんなことはしません。



箕面の駅前から、南に向かう商店街です。近くには、友達のフジタさんの家があります。



青と赤と白のクルクル看板は、最近行きつけになった、『タナゴの泳ぐ散髪屋・山崎』です。



ここらあたりから、昔ながらの立派なお屋敷がちらほら見られます。あぁ・・・、やっぱり箕面街道なんだ。



教育委員会の看板には、箕面街道の名前は見当たらない。『みのをみち』が、呼び名なのかもしれない。大坂 四り半というのは、4.5里ってことかな?里も時代と共に変わっているようだけれど、明治以降の基準で行けば約4㎞だから、大坂まで18㎞になる。大体こんなものかな・・・。



看板の根元にある、小さいほうの道標です。『みのをみ・・・』、根元のところでポッキリと折れている。狭い道だから、車のバンパーにでもぶつかったのか知れない。



国道171号線(新西国街道)を渡って、更に南下します。小高い丘を登るので、おそらく昔は『山賊○○』でも出没そうな、うっそうと木々が茂る道だったのかもしれない。ここから先、我が家を通り越して現在の箕面街道を越えるまでは、旧邸宅はありません。



はい、我が家に到着です。八寸勾配のお家が私の隠れ家で、今この中でブログを書いてます。

ここから先の箕面街道の旅は、次回のお楽しみという事で・・・。『山賊総業』さん、ありがとうございました。楽し朝のサイクリングになりました。

生まれて初めて、自転車の『チェーン交換』です。

2014/07/30

カズさん、連載記事に割り込んでごめんなさい。

自転車は45歳から本格的に乗り始めてもう4万㎞近く走っているのに、自分で一度もチェーン交換をしたことがなかった。自転車の師匠からのアドバイスなどを参考にしながら、GT MTBのチェーン交換をしてみた。やって見たら、意外と簡単!

この自転車は以前にチェーン跳びが起きたのを機会に、1999年に15,000㎞でカセットとチェーンを自転車屋さんで交換しただけで、以降24,000㎞の間ブレーキクリーナーとCRCでメンテナンスする以外、何もしていなかった。師匠曰く、『こんなの聞いたことがない・・・』

この作業は、『kinoの自転車日記』より

①   『使用前のチェーンの手入れ CH-HG50』

②   『チェーンの長さと取り付け方』

を参考にさせていただきました。Kinoさん、ありがとうございました。

先月自転車整備台を作ってから、初めての整備になります。



この自転車整備台は、腰痛持ちにはベストな作業高さです。



さらにアウトドアで使うポリタンク置きを椅子に改造して、役に立たなかった自作照明器のキャスター付きスタンドを小さなテーブルに作り変えた。



さらにさらに、手元を明るくするために、古いカメラ用三脚をLED照明器でも付けられるように雲台を改造した。一つだけどこかへ行ってしまった足の先の靴も、白い樹脂の袋ナットを使って修理をした。準備は万端・・・、では始めます。



CN-HG50のロード用チェーンです。MTBはCN-HG40らしいけれど、我々ぐらいのレベルでは、たぶん違いなんか分からないから、まあいいでしょう。アンプルピンが1本付いています。チェーンが1400円ぐらいで、アンプルピンだけ買うと3個入りが600円。チェーンにアンプルピンが1本付いていることを知らずに、3個入りを買ってしまいました。チェーンは防錆のために機械油がべったりと塗ってあって、これをきれいに洗い流します。



師匠はガソリンを使用されていたけれど、有機溶剤(ラッカーシンナー)を瓶に入れて、チェーンを放り込んでシャッフルします。



取り出して、パーツクリーナーで汚れを洗い流して、エアーで吹き飛ばします。



チェーン専用のオイルをしみこませて、準備完了です。このオイルは、結構サラッとしてます。粘った機械オイルより、ごみが付着しにくいかもしれない。



生まれてはじめのことは、何となくドキドキする瞬間です。チェーンカッターで接続ピンを抜いて・・・・



はい、チェーンが切れました。



チェーンの駒数を同じにするために、新旧を並べてみました。古いチェーンはどれぐらい伸びてるかと思ってみたら・・・



ほら、ご覧の通り、チェーンピッチ12.7mmの半分ぐらい伸びている。さあ、チェーンを繋ぎましょう。



チェーンの駒数を同じに切って、アンプルピンを入れて・・・



チェーンカッターで、ピンを押しこんでゆきます。



あとはアンプルの先っぽをポキンと折って(思ったより硬い)、はい完了です。



接続したところの動きが結構渋いので虐めてみたけれど、他の接続ピンと比べてあんまり軽くならない。まあ、しばらく走ってから様子を見ることにしましょう。



ギヤーを色々と変えて、切り替えも問題なく洗浄作業完了です。以前より、チェーンの音が軽やかになったような気がします。



試しに、酷使してきたチェーンを、有機溶剤に放り込んでシャッフルしてみた。一日放置したのが、この写真です。すごい、底に汚れが溜まってます。こんなのをチェーンにくっ付けて走ってたのか・・・!



参考までに、これがHGの新しく交換したチェーンで・・・



こっちが交換した古いIGチェーンです。互換性についての詳細は分からないけれど、特に問題はないようです。どこが違うのかよく見ると、IGチェーンはリーフの12時-3時・6時-9時のところが面取りしてある。変速の時に、何かの働きをしているのかな?



さて、これでお終いなんだけれど、ついでに新しい自転車『RALEIGH CLASSICS』のチェーンも洗ってみることにした。走行距離は、まだ1,100㎞ぐらいの新品です。まさか洗うためにチェーンを切る訳にもいかないのでディレーラーのアイドラーを外して、少しづつチェーンを有機溶剤の中に入れて、ゴソゴソと動かして洗ってみた。



いやぁ・・・出るは出るは、あっという間に有機溶剤は真っ黒になっていく。



瓶から引き揚げて、パーツクリーナーで汚れを飛ばして・・・



いやぁ・・・、サッパリしました。CN-HG50だと思ってたらCN-HG40が使われていました。違いは判りません。チェーンオイルをしみこませて・・・・



はい、完了です。こっちも回してみると、音が少し軽やかになったように思います。



この画像は、このチェーンを洗った有機溶剤を一晩おいたものです。GTのチェーンを洗ったのは一晩で沈殿したのに、こっちはいつまでも濁っている。何が違うんだろうか?汚れの粒子が小さくて、沈殿しないのかな?わかりません。

長くなるけれど、もう一つ宿題が残ってる。車にぶつかられて曲がったGT MTBの左クランクを交換しないといけない。



こっちは曲がった方と反対側だけれど・・・・・



このクランク、どういうわけか角穴の向きが一般の物と45°違う。調べてみるとSR SUNTOURのクランクがこの角度だと分かった。でも、探してみても左側だけなんて手に入りそうにない。片側だけでいいのに右側もギヤーも交換しないといけないというのは、年金生活者にとっては困ったもんです。銀輪亭のスクラップから、探してみるか!ないだろうなぁ・・・。

京都『芹生峠』1970年2007年2014年

2014/07/10

初心者の私には、自転車の師匠がたくさんいます。そんな師匠の一人『山賊総業』さんが紹介してくれたのが、『芹生峠』です。せりょう峠と読みます。山賊総業さんは1970年・2007年と、2度『芹生峠』を訪れています。ブログを読んでいて、どうしても『芹生峠』に行ってみたくなった。何故か、2014年の報告は、私のミッションのように思えた。このブログに合わせて、是非『栗尾峠・笠峠 周山街道と国鉄バス』と、『芹生峠 伝承の山里芹生』をご覧ください。これらのブログに出てくる写真の2014年版を、これから紹介します。



この峠が、今日7月9日の目的地です。台風8号の接近で、チャンスは今日しかないといつものように、朝の6時に家を出た。



いつもの散歩コースで箕面の滝を目指します。滝にワンタッチして、少し引き返したところから箕面のドライブウエイに上がって、府道4号線と国道423号線を通って、亀岡に抜けます。



亀岡からJRの線路を渡って北に向かう道から、西の方角を撮影しました。もしかしたら、奥のほうに連なる山は、先月宮津からの帰りに越えた多紀連山(おおたわ峠)かもしれない。西ヶ嶽・三嶽・小金嶽あたりかな?



国道477号線を右へ、周山方面に向かいます。



さあ、そろそろ美しい北山の杉並木を走れると思った矢先、またもや『国道477号線通行止め』 前回はほんのちょっとだけで、迂回の距離もしれていたけれど、今度の迂回路は2倍近く走らないといけない。さて困った、どうしようかと悩んだけれど、『まあ、行くだけ行って、だめならそこで考えよう・・・』と、いつもの結論になった。通行止めの場所に着くまでに、何か所も立て看板があり、『自転車・歩行者も通れません。Uターンしてください』と書いてある。だんだんと心配になってきて、いざという時の言い訳も、『友達がこの先で待っている・・・』なんてすぐわかるような嘘を3通りぐらい考えた。



この写真は、通行止めを強行突破した後、振り返って撮影をした。バリケードまで来たら、重機のエンジンは止まっていた。紫の重機の向こうに見える建物が、現場事務所。とにかく見つかっては大変だから、自転車を抱えてパイプのバリケードを越え、50㎝ぐらいの狭い狭い通路を必死で通り抜けた。ここまでくればもう安心、見つかったら『あぁ通行止めですか!引き返しま~す・・・』と言って、周山に走り去ればいい。再び自転車に跨って走り出した直後、向こうから現場に向かう小型トラックと軽トラがやってきた。あと5分遅かったら、とんでもない迂回路に戻らないといけないところだった。



美しい北山杉の中を走ります。



道路のど真ん中にカメラをセットして、北山杉をバックに記念撮影をした。絶対に車は来ないんだから・・・。



空に伸びる、北山杉です。



新登場!こんなアングルも、なかなか良いなぁ・・・。ハンドルには、バッグのほかに、サイクルコンピューター・40年以上使っている登山用コンパス、そして今回初登場の傾斜計(右側のグリップ内側)を付けました。ここの道は、大体5%前後の傾斜です。



周山の街道筋に出てきました。



『JRバス 周山駅舎』です。山賊総業さんのブログの写真と比較すると面白いです。『国鉄がJR』に、『引き戸が木製からアルミサッシ』に、屋根には『エアコン室外機』が乗っかってます。建物もバス乗り場も、昔のままのようです。山賊総業さんは、44年前に同じ場所でシャッターを押したんだ・・・!



でも街並には、車も無ければ人影も無い。山賊総業さんの写真には、当時の四つ目の自家用車や人々の往来が写ってる。



国道162号線を突っ切って、国道477号線をさらに西に向かいます。前回はここで国道162号線に入り、笠峠などを越えて嵯峨野に行きました。



国道477号線の横を流れるのは、桂川。アユの友釣りをしているのかな?



黒田トンネルの手前が下黒田、向こう側が上黒田です。山賊総業さんのブログに出てくる製材所があるはずなんだけれど、見つけられなかった。小さな製材所は下黒田に2件ばかりあったけれど、屋根にサイクロン集塵機があるような製材所は見つからなかった。黒田小学校芹生分校も、見つけられなかった。見落としたか?



珍しい小屋があります。今風に言えば、ログハウス。トンネルの前にも、同じようなのがあったなぁ・・・。



国道477号線とはここでお別れ、府道361号線をいよいよ今回の目的地、『芹生峠』へと向かいます。国道477号線は、そのまま進むと『花背峠』へと続き、その向こうは琵琶湖です。今度は、『花背峠』へ行ってみましょう。



この辺りは『灰屋町』というけれど、国道477号線には表示はなかった。昔の炭焼きからきているのかな?



灰屋養鱒場です。残念ながら、もう営業はしていないようです。



芹生峠に向かって、だんだんと勾配が強くなってきます。傾斜10%ぐらいが続き、ところどころ15%近い登りがあるけれど、ちょっと休ませてくれる弱い登りや平たん路があったりして、とっても優しい峠です。



この民家は、山賊総業さんのブログにも出てくる。『芹生の里』っていう料理屋さんだけれど、もう営業はしていない。



この家も、もう誰も住んでいない。世界のグローバル化が、日本の文化をどんどん壊してしまっている。



ついにやってきました、『芹生峠!標高約680m 比叡山を望む』って書いてあります。



この後ろに、比叡山が見えるのかな?今日は雲の中で何にも見えません。山賊総業さんが1970年にこの峠を越えたときは、地道だった。地道の峠越え経験は全くないので分からないけれど、おそらく舗装の2倍以上パワーがいると思う。すごい!山賊総業さん。



さて芹生峠を後にして、貴船に向かいます。向かいます・・・は良いけれど、このくだりが半端じゃあない。20%近いくだりが・・・・



延々と続きます。ここで山賊総業さんの、『芹生峠は、北から攻めると下りがいがあり、南から攻めると登りがいがある峠ですよ・・・』という言葉の意味がようやく分かった。北から攻めてよかった。南からこの峠道を攻めていれば、暗峠の二の舞になるところだった。路面は荒れているし傾斜は半端じゃあないし、スピードコントロールを誤ったら、自転車と一緒に林の中に突っ込んでしまいそうだ。



夜はとても走れそうにない。車で通るのも勇気がいる。まだまだ続くのかと思ったその瞬間・・・・



いきなり雰囲気が、がらりと変わってしまった。高級料亭?が居並ぶ、貴船に到着です。



『さあ、こっちへど~ゾ』と言われても、入れる身分ではありません。それに、汗臭いです。



ちょっとだけ、柵の隙間から中を覗かせてもらいました。『川床料理』です。涼しいだろうなあ・・・、冬はどうして食べるんだろうか、川床掘り炬燵かな?まあ、こういう所はあまり縁のないので、これぐらいにして先に進みましょう。



別世界を抜け出して、府道38号線を下って、街中に向かいます。



比叡山鞍馬線の下を通って、国道9号線を目指します。亀岡に戻って、そこから高山峠を通って箕面に・・・、って思ってたけれど、亀岡に向かう登りで両足が軽く痙攣してきた。騙しだまし登ってきたけれど、空模様が怪しくぱらぱらと雨が落ちてきた。これではとても安全に高山峠は越せない。



ちょうど『向日・長岡京』の看板が目に入ったので、潔くルートを変更した。旧西国街道の府道67号線を高槻に向かって走ってたら、だんだんと雨足が強くなってきて、大山崎のサントリーのところでは、もう土砂降りになった。『おーィ勘弁してくれ、まだこの自転車は泥除けがついてないんだからね・・・・』。高槻を過ぎたあたりでようやく雨も上がり、4時半過ぎに無事我が家に到着したのでありました。

自転車の記録

走行距離:152.9㎞/h

平均速度:19.8㎞/h

最高速度:43.9㎞/h(たぶん、高山峠の下りかな・・・、絶対芹生峠の下りではない。)

走行時間:7時間42分

水分補給:2リットル

カセット:11T-28Tで、芹生峠を北から攻めるには何とかなります。何時11T-32Tに交換しようか?

良かったこと:63歳の誕生日の翌日、今まではただ目に見える今を感じて走ってたけれど、今回は時代の流れ、変化を少し感じながら走ることができた。なかなか良いもんだ。

少し分かったこと:六甲山の苦い経験から、今回は早めのギヤーチェンジと軽めのギヤーで走ってみた。筋肉の疲労感は、かなり軽減されるように感じた。でも、なんで最後に痙攣が起きるんだろうか?重い重いマウンテンバイクでは、痙攣なんか起きなかったんだけれどなぁ!もう少し、この自転車の走り方を研究してみましょう。

反省点:先日100㎏の階段を人力で設置して、ここ数日間なんとなく腰に違和感を残したまま今回150㎞を走った。今日その後遺症か、椅子に30分座って立ち上がろうとしたら、痛くて周りを掴まないと立てない。違和感がなくなるまでは、峠越え・100㎞越えはちょっとやめとこうか!

ということで、次回は堺の自転車博物館にでも出かけて、大輔さんの地球を2周した自転車でも見てこようか。大輔さんの著書『放浪哲学』も、出版されたことだしネ・・・。

ちょっと趣を変えて、『山の中へ』自転車で・・・。

2014/07/05

約3か月前、散髪屋の兄ちゃんから近くの秘境『才ヶ原池』を教えてもらった。あれ以来髪の毛と同じく、延び延びになっていた『才ヶ原池』へ行ってみた。



これが、秘境『才ヶ原池』です。何が秘境かというと、猪はいるようだけれど私以外人がいない。さて、秘境に向けて出発です。いつものように箕面街道を突き当りまで北上して左折して滝道に入るところを、右折して箕面ドライブウエイを上がります。箕面山荘風の社を過ぎると・・・・



・・・・道が二手に分かれます。もちろん左の自動車進入禁止のほうに進みます。



この先凍結のため『全面通行止』の鎖を潜って、前進あるのみです。



ここを右に入ると、才ヶ原池があるはずです。今日は久々の、GT マウンテンバイクの登場です。



『お猿さんにバナナを与えないでください!』看板の横にある地図です。結構いろいろな道があって面白そうだけれど、今日はあまり深入りはやめておきましょう。



水難事故があると責められるので、どこもかしこも金網で囲まれています。



もう少し進んでみたかったけれど、次のお楽しみということで、そろそろ引き返しましょう。



ドライブウエイ近くまで引き返して、ここから『望海展望台』に行ってみます。



こんな道を少し走ると・・・・・



望海展望台に到着です。ここも秘境、誰もいません。



残念ながら、今日も望海はできません。でも、山の木々に、エネルギーを感じる頃ですね。



さて、これから龍安寺に向かって山を下ります。



『階段は続くよ・・・どこまでも・・・♪』 途中で学生さん3人とすれ違った。『どこまで行くの?』と話しかけたけれど、返事が無かったので『望海展望台ですか?』とわかりきったことを聞いたら、『ハァ・・・』で会話は終わってしまった。自転車を担いでいたので、自転車泥棒と思われたのかもしれない。



階段が終わって、龍安寺が見えてきました。望海展望台からここまで、乗車率セロ%。走れるところは無し、自転車を全部担ぎました。



交番の前の昔ながらのポストと、改札口付近は七夕の飾りつけです。ここは、土日になると、ロードの人の集合場所になります。



『ええカメラですねェ・・・』 『そうやろ、ちょっと高かってん・・・』 才ヶ原池を紹介してくれた散髪屋の兄ちゃんに、報告にやってきました。ここにやってきたいきさつは、『タナゴの泳ぐ『散髪屋 山崎』で、髪を切った。』をご覧ください。



『もう一枚写そうか・・・!』 なんだか変な散髪屋の兄ちゃんです。『あんたが変な客だって・・・?』でも、仕事はとっても親切丁寧。



はい、ありがとうございました。これで免許証の写真を写すことができます。それではまた髪が伸びたころに、寄せてもらいます。

自転車の最短走行記録

走行距離:14.06㎞

平均速度:12.5km/h

最高速度:35.2km/h

走行時間:1時間7分25秒

自転車はカセットを交換して、チェーンを丸洗いして、なかなか快調です。時々は乗ってやらなくては、拗ねられても困りますね。

カズ爺の『TAROKO国際ヒルクライム2014報告会』です。

2014/06/15

銀輪クラブの『カズ爺』が、5月18日に台湾の花蓮で行われた『TAROKO国際ヒルクライム2014』に参戦した。どんなヒルクライムかって言うと、距離82km標高差3,200mを8時間以内で駆け上がるという、ちょっと考えられないようなヒルクライムです。



このメダルが、午年の完走メダルです。



そしてこれが、メダルの裏側です。『卓越・友誼・尊重』『国際組 完成者』って彫ってある。



そして自転車仲間が、6月14日『銀輪亭』に集まって報告会を開いた。いつものことながら、自転車を壁際に押しのけ段ボール箱で宴会テーブルをこさえた。みんなが来る前に、カズ爺と二人で岡町の王将で餃子と唐揚げを買いに、カズさんのランドナーと私のRAREIGHで行った。食料の入ったプラスチックバッグをぶら下げて走るのは、決して恰好のいいものじゃあないなぁ・・・。



報告会は、カズさん自ら撮影した動画を見ながら進められた。『抜かれても先に行かれてもひたすら足を止めなければ、必ず頂上にたどり着くことを信じる事です。』のテロップが見える。この言葉は、まさにヒルクライムの本質を言い当てていると思う。どんなコースかと言うと・・・・



大会のホームページから写真を拝借したのだけれど、延々と登りが続きます。勾配はと言うと・・・・



これも無断借用画像だけれど、中盤から終盤にかけて、とんでもない登りが延々と続きます。中間あたりに勾配のシンボルがあって、12.4%とある。最後のあたりは27.3%と、まるで酷道308号線の暗峠の様な登りが待ち構えている。

註釈:この画像は2014年11月の大会用の物で、5月の大会よりスタート地点が約20km伸びている。



もう、メダルを持ったカズ爺さんは子供みたいにはしゃいで、『金メダルと違うから、ちょっと硬いなぁ・・・』なんて言っている。そう、確かに完成者(完走者)メダルで、金メダルではない。結果はと言うと400人ぐらい参加して145番だけれど、50歳以上の完走者はカズ爺さんただ一人・・・。時間は7時間、それも2度もパンクをしたそうだ。採石場があるので、結構尖った小石が道路に落ちていて、チューブではなくタイヤを切ってしまった。空気を入れると、チューブがタイヤの穴から顔を出す。普通はここであきらめるんだけれど、ここからのカズ爺はすごい。写真を撮るのを忘れたけれど、ポケットの中の100元札を何回も折重ねて、タイヤとチューブの間に入れて、そして完走した。札には、黒いタイヤのゴム跡が残っていた。

年齢別で本当は金メダルなんだけれど、カズさんが最終チェックポイントを通過した直後に、天候悪化でレースが成立しなかった。どうやらそれで、今年11月にもう一度開催されるみたいだ。



『男ばっかりで色気が無いなぁ・・・』というリクエストにお応えして、お嬢にも加わってもらった。写真の真ん中は、自転車屋『銀輪亭』出口さんです。



ついでと言ったらJACCの池本さんに叱られるけれど、『JACC日本アドベンチャー・サイクリストクラブ』のゼッケンを持って記念撮影!



最後に、宴会場・・・ではなく『銀輪クラブ』ミーティングルームの前で記念撮影。大輔さんはちゃっかりお姉さんの横を死守している。前列中央が私。

今回金メダルを取り逃した『カズ爺』はこの夏にヨーロッパに渡り、今年のツールドフランスを見てエネルギーを補給して、金メダルを取にまた来年台湾に渡るそうです。でも、ここんとこしばらくは登り坂は見たくないそうです。ヒルクライムが大好きなカズ爺にして、そんな気持ちになるんだ。

餃子が焼き上がるのを待ちながら、カズ爺さんと色々な話をした。何を目標に何のために走るんか?30代や40代の人と競っても、絶対に勝てっこない。そりゃあそうだ、もう還暦を廻ってるんだもの。でも、自分に勝つ事はできるよね。あのテロップをもう一度、『抜かれても先に行かれてもひたすら足を止めなければ、必ず頂上にたどり着くことを信じる事です。』この先70代になってもあわよくば80代になっても、いつもの仲間と一線級で走っていたいよね・・・、カズ爺!

自転車に魅せられて・・・!

2014/06/11

『TANTANロングライド100km&帰りの道中130km』

2日間の記録とはいえ、また今回も長いブログになってしまった。お時間のある方は、最後までお付き合いくださいませ。

9年間豊中-西宮間の通勤で使っていた自転車(MTB)を7年ぶりに引っ張り出して、埃を落として毎朝の箕面滝道輪歩12kmを始めたのが2年前だった。会社を退職してちょうど1年と少し経った頃だったかな?

ところが1年もたつと、同じ道ばかりではつまらないので、丹波篠山の120kmを皮切りに、毎月遠出を始めた。自転車を通じて仲間も増えてきたころ宮津の友達から、『丹後半島をぐるっと回る自転車のイベントがありますよ・・・』という話があった。奥方に『丹後半島で・・・・』と話をして、その後この話は忘れていた。しばらくして奥方が『丹後半島はもう申し込んだの?』と言う。『エッ・・・、イ・・イ・・行っていいんですか?うちは貧乏ですよ!』



というわけで、『TANTANロングライド2014 100km』の開幕です!



先ずは、『TANTAN2014-100km』のコースです。



次に帰りの道中130kmのコースです。



自転車は、先週宮津の友達が車に積んで運んでくれた。あとを追っかけて土曜日の朝、私は阪急高速バス(2500円 2時間)で、小雨の中を宮津へ向かった。



高速を降りて府道9号を右へ行くと、友達の住む宮津の駅です。左へ行くのは帰り道の大江山に向かう方向です。



さて翌日、TANTANロングライド2014の当日の朝。出発を待つ、参加者と自転車です。何故か自転車は、寝かして置くのが普通の様で、私のRALEIGH CLASSICだけが、立ってスタートを待っています。



ほうら、みんな寝っころがってるでしょ、不思議な世界です。うっかり歩くと、スポークを踏んづけてし大変なことになってしまいます。



出発の合図を待っているところで、競争でもないのに何となく緊張します。学生時代のスキー距離競技のスタート前、まだ走ってもいないのに心拍数が上がってくる・・・、あの時の雰囲気です。



先導車に続いて、続々と出発してゆきます。(写真:友達提供)



『いってらっしゃ・・・イ!』というお兄さんが、台の上で手を挙げてマイクに向かって叫んでます。(写真:友達提供)



北丹後鉄道に沿って、車列が長く伸びて行きます。以前イベント実行委員会に問い合わせたら『先導車は時速20km~25kmぐらいで走ります・・・』って言ってたのに、時速30km以上で飛ばしていく。話がちょっと違うなぁ・・・、速いよ皆さん。



こんなところで、野焼きをしないでほしいなぁ・・・。煙の中をアッという間に通過できると思ったら、2秒以上も前が見えなかった。誰かが転んでたら、そのまんま轢いてしまう。煙を通過したら、今度は目が痛くて前が見えない。



1つ目のエイドステーションは何故か近すぎたのでパスして、はい2つ目のステーション『てんきてんき』です。みんな自転車をほっぽらかして、餌に群がってゆきます。



私も群がって、お弁当をゲット!頂けるものは一通り頂いて、スポーツドリンクは1本飲み干して、明日の為に2本は後ろのポケットに突っ込んで・・・・、セコイ!



一息ついたので、ヘルメットにカメラを乗せて一人記念撮影をした。20分ばかり休憩をして、さあ次のエイドステーション(伊根町)に向けて出発です。



国道178号線に出て、海を眺めながら、淡々(TANTAN)とした道が続きます。



経ヶ岬に向かって、2か所ぐらいちょっとキツイ登りがあります。



経ヶ岬の登りのところで、前のロードに引っ張ってもらって走る私・・・。今度は、もう少し被写体を引きつけてからシャッターを押して・・・ネ!フジタ様。(写真:友達提供)



はい、最後のエイドステーション(伊根町)です。ここでも、頂けるものは一通り頂戴しました。ここまで来れば、もう平坦路の25kmでゴールです。ここでも20~30分食い散らかして、さて出発しましょう。



ここは少し前にNHKの何とかいうドラマで有名になった酒蔵のある通りで、観光客の車や人に注意して通過します。



ご存知、伊根の舟屋です。ここは、自転車を止めてはいパチリ・・・。



さあ、宮津市に戻ってきました。朝方は雲が厚く心配したけれど、陽が差してきて暑くなってきた。



はい、ゴールです。あのマイクを持ったお兄ちゃんが『お帰りなさ・・・・・イ!』と叫んでる。カメラマンさん、はい合格です。(写真:友達提供)



大会事務局のテントで背中のゼッケンを見せて、ゴールしたことを申告して『完走証』を頂きました。なんとなく、フフフッ・・・嬉しいものです。



もう一つのゴールがこちら・・・。宮津の友達のお仕事関係の方で、お嬢さんとBコース100kmに参加された。お嬢さんは最年少じゃあないのかな、なんと小学校5年生!たいしたもんです。



初めて参加した自転車のイベント、なかなか楽しかった。TANTANロングライドの汗は、TANTAN温泉で流しましょう。はい、お疲れ様でした。

自転車の記録:

天橋立公園スタート

時刻:6:35

 

第二エイドステーション(てんきてんき丹後)

時刻:8:35

 

第三エイドステーション(伊根町)

時刻:10:35

 

天橋立公園ゴール地点

時刻:11:50

距離:101.5km

平均速度:22.96km/h

最高速度55.2km/h(最高記録を5km/h更新、あの自転車は速い!)

走行時間:4時間25分

所要時間:5時間15分(50分もエイドステーションで休んでる)

 

では丹後半島の旅、第二幕の始まりです。

友達の家に戻って、奥様の美味しい手料理を頂いた。二泊も泊めていただいて、何から何まで本当にお世話になりました。さて天気予報を見ても、どうもこの先天候が安定しない。あわよくば明日豊岡方面に走って、番屋峠の向こうにある『床瀬蕎麦』でも食べに行こうと思ってたけれど、夕方から天気が崩れると言うので、豊中に戻ることにした。

帰りの道中は、ブログの友達の『ARA!』さんに、宮津から丹波篠山までを紹介してもらった。私の実力を考えて、良い道を紹介してくださいとお願いしたら、詳しい帰り道を知らせてくれた。まだお会いしたこともないのに、自転車のブログ仲間は優しいです。



先程の画像をもう一度。宮津を出て府道9号線で大江山を越えて、大江町に抜けます。ここが大江スキー場のある一つ目の峠です。

ここからは、ARA!さんのお奨めコースです。大江町から由良川に沿って、京都『ゆラーリ』を左回りして福知山市街地を通過。9号線へ出て京都方面へ向かい、三和町から多紀連山(私の地図では多紀アルプス)を越えて国道372号線に出るのが、二つ目の峠道です。

そこからちょっと東進して日置北の信号を右折、県道12号線川西・篠山線で三つ目の峠、西峠を越えて豊中へ向かうというコースです。それでは出発です。



朝の6時、宮津港はべた凪だった。昨日ぐるっと回った丹後半島は、うっすらと雲に覆われていた。



府道9号線を北に向かって、大江山を目指します。雲の中の山が、大江山スキー場の方角かな?



このあたりから、勾配が徐々にきつくなってきます。昨日の上級者が参加するAコース190kmは、このコースを反対方向から登ってきて、与謝野町に抜ける。たぶんこの峠は、8%ぐらいの登りになる。



だいぶ上がってきました。下界は雲の中・・・



はい、大江山雪の無いスキー場です。スキー場の案内では550mとなっていたから、峠の標高は400mぐらいかな?ここから一気に下りになります。下った先にあるのが・・・



大江山登山口に、仁王立ちしている赤鬼さんです。でも指差してる方角は、下山する方向だと思う。ここのT字路を登ってゆくと、時々ブログのコメントでお邪魔している『大江山の鬼さん』のログハウスがあるけれど、今回は天候も怪しいし朝7時過ぎと早いのでパスすることにした。



それでは鬼さん又ね・・・、オッチャンは先を急ぎます。



二瀬川渓流です。良いところだなぁ!



下りきったところが大江駅で、いろんな鬼さんが待っててくれた。



由良川に沿って、のんびりと福知山の市街地に向かいます。



福知山城公園に到着。



立派なお城です。次回時間があったら、中に入ってみたいものです。国道9号線に戻って、京都方面に向かいます。今日は平日なのでトラックが多く、相手も迷惑だろうけれど、こっちは恐怖心との戦いです。早く国道9号線と別れたいと先を急いだせいか、三和橋の府道710号線分岐点を行き過ぎてしまった。地図を見たら菟原から府道97号線を南下したら府道710号線に合流するので、ここを進むことにした。という事で、箱部峠はパスすることになった。



草山温泉を通過して・・・



はい、分かりやすい道路案内です。右がさっき走ろうとしてしくじった府道710号線で、ここから左へ府道300号線に入ります。さて、ここを曲がって本郷たあたりで道が分からなくなってきた。西紀北小学校近くの小さなスーパーに入って、お姉さんに道を尋ねた。どうも地元の人は『県道〇〇号線』って言っても、どうも話が通じない。『小学校の横を通って、国道173号線方面なら真っすぐで、篠山方面は右・・・』って教えてもらった。それで篠山方面に行くと言ったら、『その道はむちゃくちゃ何もない田舎ですよ、熊が出ますよ・・・!』と脅された。ここで熊の餌にになりたくはないけれど、この峠の名前にひかれた。『多紀アルプス』って、私のスーパーマップルに書いてある。とにかく、アルプスを越えたい!その一心です。



さて、アルプス越えの道です。ここから先は、カメラを出して写しているような余裕は全くなし。止まったら熊に食われる!・・・って言うか、先日の六甲山の敗北から、しんどい時の止まり癖だけは付けたくなかった。とにかくゆっくりでもいいから、峠を登りきるのが今回の私のミッションです。



・・・・・・っと到着です。何とか登り切った。たぶん9%以上の勾配だと思う。フロント34T・リア28Tで、もう時速6km/hぐらいになってしまう。でも、とにかく登り切った。



記念碑の前で記念撮影!ヘロヘロの顔と、額にへばりついたワカメの髪の毛が痛々しい。ここで雨が降り出したので、これ幸いと30分間の休憩を取った。



休憩の合間に、登山コース案内図を見てみた。この峠はなんと読むんだろうか?この連山は700m~800mあるから、たぶんこの峠は500mぐらいのところを通ってるのかもしれない。さあ、二つ目の峠をクリアーして、篠山に向けて下ることにしましょう。



いやぁ・・・気持ちがいい下りです。茂みから熊が出てきてもおかしくないか・・・。でも、この道、県道の表示が全然ない。そうだろうなぁ、国道9号線から分かれて国道372号線に出るまで、一台も車と行き違わなかった獣道だもの・・・。



ようやく下りてきました。雲行きは晴れたりパラッと雨が降ってきたりで、今回は篠山の鯖寿司は諦めて、左折して国道372号線に出る事にした。



春日江公民館横の、大木です。車で日置北から篠山市街地に入る人なら、たぶん見覚えがある大木です。



国道372号線の日置北から、県道12号線川西-篠山線に入ります。あの山を越えると最後の峠の西峠で、後は川西まで楽しい下りが続きます。



はい、たぶんここが西峠です。川西から上がってくると、篠山町の看板があります。4月に篠山からの帰りに通った時は、浮かれて走ったツケが廻ってきて、足が痙攣したけれど、今回は同じ轍は踏みません。新しい自転車の走らせ方もようやくわかってきて、余裕で西峠クリアーです・・・偉い!



西峠で休もうかと思ったけれど、また雨が降り出した。雨宿りをする場所も無く午後2時前でお腹がすいてきたので、道の駅『いながわ』までとにかく走った。ここの名物は猪だけれど、こいつは『ウリ坊』ではなく『いなぼう』です。雨はいつの間にか止んでいた。

意外な発見。この自転車の700C×25のタイヤ、意外と泥を撥ねない。それほど強い雨ではなかったけれど、泥除けの無い26×2.0のタイヤの時は背中がモヒカン刈りのように泥の帯びが描かれた。



梅干しは天敵なのに、ハイお昼の『梅紫蘇蕎麦』です。デザートに団子と小豆が付いて、1,000円也。

というわけで、銀輪亭に3時半過ぎに到着。いつものように仕事してる出口さんを捕まえてウダウダと話していると、中西大輔さんがコウノトリの土産(美味しいお団子)を持って現れた。この土曜・日曜に、豊岡の日高町で行われた第18回『植村直己』冒険賞授与式に行ってた。そうだ、確か行くって言ってた。『植村直己さんの故郷と日本の古城(跡)をたずねて』は、こちらをクリックしてください。キャンプ道具を積んで、私とよく似たコースで帰ってきてます。地図も見られます。やっぱり世界の大輔さんは強いわ、キャンプ道具を満載した自転車で、なんだかんだ言いながら国道173号線の峠を越えて川西まで帰ってくるんだもの・・・。

自転車の記録

走行距離:131.64km

平均速度:18.9km/h

最高速度:49.3km/h

走行時間:6時間56分28秒

前日100kmを走った疲れも無く、まあまあの記録かな・・・。

良かった事:

1日目、初めて参加した自転車イベントを、本当に楽しめた。こんなにたくさんの自転車大好き人間がいるんだと思うと、嬉しくなってくる。でも、参加費の8,000円はちょっと高いなぁ。台湾のタロコ国際ヒルクライムでも、5,000円だもの・・・。

2日目、1日目の丹後半島も含めて、京都北部の大自然を楽しめた。大江山峠越えも楽しかったし、多紀連山(アルプス)越えは、ちょっと自信になった。

自転車に魅せられて約2年間走って来たけれど、自分に合った自転車の楽しみ方が、少しだけ分かったような気がする。来月63歳の誕生日を控えて、今後走破力の伸び代はどの程度残っているのかは分からないけれど、あんまり大上段に構えず走り続けていれば、必ず伸びていくと信じて走ろう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。