自転車に魅せられて・・・!
『TANTANロングライド100km&帰りの道中130km』
2日間の記録とはいえ、また今回も長いブログになってしまった。お時間のある方は、最後までお付き合いくださいませ。
9年間豊中-西宮間の通勤で使っていた自転車(MTB)を7年ぶりに引っ張り出して、埃を落として毎朝の箕面滝道輪歩12kmを始めたのが2年前だった。会社を退職してちょうど1年と少し経った頃だったかな?
ところが1年もたつと、同じ道ばかりではつまらないので、丹波篠山の120kmを皮切りに、毎月遠出を始めた。自転車を通じて仲間も増えてきたころ宮津の友達から、『丹後半島をぐるっと回る自転車のイベントがありますよ・・・』という話があった。奥方に『丹後半島で・・・・』と話をして、その後この話は忘れていた。しばらくして奥方が『丹後半島はもう申し込んだの?』と言う。『エッ・・・、イ・・イ・・行っていいんですか?うちは貧乏ですよ!』
というわけで、『TANTANロングライド2014 100km』の開幕です!
先ずは、『TANTAN2014-100km』のコースです。
次に帰りの道中130kmのコースです。
自転車は、先週宮津の友達が車に積んで運んでくれた。あとを追っかけて土曜日の朝、私は阪急高速バス(2500円 2時間)で、小雨の中を宮津へ向かった。
高速を降りて府道9号を右へ行くと、友達の住む宮津の駅です。左へ行くのは帰り道の大江山に向かう方向です。
さて翌日、TANTANロングライド2014の当日の朝。出発を待つ、参加者と自転車です。何故か自転車は、寝かして置くのが普通の様で、私のRALEIGH CLASSICだけが、立ってスタートを待っています。
ほうら、みんな寝っころがってるでしょ、不思議な世界です。うっかり歩くと、スポークを踏んづけてし大変なことになってしまいます。
出発の合図を待っているところで、競争でもないのに何となく緊張します。学生時代のスキー距離競技のスタート前、まだ走ってもいないのに心拍数が上がってくる・・・、あの時の雰囲気です。
先導車に続いて、続々と出発してゆきます。(写真:友達提供)
『いってらっしゃ・・・イ!』というお兄さんが、台の上で手を挙げてマイクに向かって叫んでます。(写真:友達提供)
北丹後鉄道に沿って、車列が長く伸びて行きます。以前イベント実行委員会に問い合わせたら『先導車は時速20km~25kmぐらいで走ります・・・』って言ってたのに、時速30km以上で飛ばしていく。話がちょっと違うなぁ・・・、速いよ皆さん。
こんなところで、野焼きをしないでほしいなぁ・・・。煙の中をアッという間に通過できると思ったら、2秒以上も前が見えなかった。誰かが転んでたら、そのまんま轢いてしまう。煙を通過したら、今度は目が痛くて前が見えない。
1つ目のエイドステーションは何故か近すぎたのでパスして、はい2つ目のステーション『てんきてんき』です。みんな自転車をほっぽらかして、餌に群がってゆきます。
私も群がって、お弁当をゲット!頂けるものは一通り頂いて、スポーツドリンクは1本飲み干して、明日の為に2本は後ろのポケットに突っ込んで・・・・、セコイ!
一息ついたので、ヘルメットにカメラを乗せて一人記念撮影をした。20分ばかり休憩をして、さあ次のエイドステーション(伊根町)に向けて出発です。
国道178号線に出て、海を眺めながら、淡々(TANTAN)とした道が続きます。
経ヶ岬に向かって、2か所ぐらいちょっとキツイ登りがあります。
経ヶ岬の登りのところで、前のロードに引っ張ってもらって走る私・・・。今度は、もう少し被写体を引きつけてからシャッターを押して・・・ネ!フジタ様。(写真:友達提供)
はい、最後のエイドステーション(伊根町)です。ここでも、頂けるものは一通り頂戴しました。ここまで来れば、もう平坦路の25kmでゴールです。ここでも20~30分食い散らかして、さて出発しましょう。
ここは少し前にNHKの何とかいうドラマで有名になった酒蔵のある通りで、観光客の車や人に注意して通過します。
ご存知、伊根の舟屋です。ここは、自転車を止めてはいパチリ・・・。
さあ、宮津市に戻ってきました。朝方は雲が厚く心配したけれど、陽が差してきて暑くなってきた。
はい、ゴールです。あのマイクを持ったお兄ちゃんが『お帰りなさ・・・・・イ!』と叫んでる。カメラマンさん、はい合格です。(写真:友達提供)
大会事務局のテントで背中のゼッケンを見せて、ゴールしたことを申告して『完走証』を頂きました。なんとなく、フフフッ・・・嬉しいものです。
もう一つのゴールがこちら・・・。宮津の友達のお仕事関係の方で、お嬢さんとBコース100kmに参加された。お嬢さんは最年少じゃあないのかな、なんと小学校5年生!たいしたもんです。
初めて参加した自転車のイベント、なかなか楽しかった。TANTANロングライドの汗は、TANTAN温泉で流しましょう。はい、お疲れ様でした。
自転車の記録:
天橋立公園スタート
時刻:6:35
第二エイドステーション(てんきてんき丹後)
時刻:8:35
第三エイドステーション(伊根町)
時刻:10:35
天橋立公園ゴール地点
時刻:11:50
距離:101.5km
平均速度:22.96km/h
最高速度55.2km/h(最高記録を5km/h更新、あの自転車は速い!)
走行時間:4時間25分
所要時間:5時間15分(50分もエイドステーションで休んでる)
では丹後半島の旅、第二幕の始まりです。
友達の家に戻って、奥様の美味しい手料理を頂いた。二泊も泊めていただいて、何から何まで本当にお世話になりました。さて天気予報を見ても、どうもこの先天候が安定しない。あわよくば明日豊岡方面に走って、番屋峠の向こうにある『床瀬蕎麦』でも食べに行こうと思ってたけれど、夕方から天気が崩れると言うので、豊中に戻ることにした。
帰りの道中は、ブログの友達の『ARA!』さんに、宮津から丹波篠山までを紹介してもらった。私の実力を考えて、良い道を紹介してくださいとお願いしたら、詳しい帰り道を知らせてくれた。まだお会いしたこともないのに、自転車のブログ仲間は優しいです。
先程の画像をもう一度。宮津を出て府道9号線で大江山を越えて、大江町に抜けます。ここが大江スキー場のある一つ目の峠です。
ここからは、ARA!さんのお奨めコースです。大江町から由良川に沿って、京都『ゆラーリ』を左回りして福知山市街地を通過。9号線へ出て京都方面へ向かい、三和町から多紀連山(私の地図では多紀アルプス)を越えて国道372号線に出るのが、二つ目の峠道です。
そこからちょっと東進して日置北の信号を右折、県道12号線川西・篠山線で三つ目の峠、西峠を越えて豊中へ向かうというコースです。それでは出発です。
朝の6時、宮津港はべた凪だった。昨日ぐるっと回った丹後半島は、うっすらと雲に覆われていた。
府道9号線を北に向かって、大江山を目指します。雲の中の山が、大江山スキー場の方角かな?
このあたりから、勾配が徐々にきつくなってきます。昨日の上級者が参加するAコース190kmは、このコースを反対方向から登ってきて、与謝野町に抜ける。たぶんこの峠は、8%ぐらいの登りになる。
だいぶ上がってきました。下界は雲の中・・・
はい、大江山雪の無いスキー場です。スキー場の案内では550mとなっていたから、峠の標高は400mぐらいかな?ここから一気に下りになります。下った先にあるのが・・・
大江山登山口に、仁王立ちしている赤鬼さんです。でも指差してる方角は、下山する方向だと思う。ここのT字路を登ってゆくと、時々ブログのコメントでお邪魔している『大江山の鬼さん』のログハウスがあるけれど、今回は天候も怪しいし朝7時過ぎと早いのでパスすることにした。
それでは鬼さん又ね・・・、オッチャンは先を急ぎます。
二瀬川渓流です。良いところだなぁ!
下りきったところが大江駅で、いろんな鬼さんが待っててくれた。
由良川に沿って、のんびりと福知山の市街地に向かいます。
福知山城公園に到着。
立派なお城です。次回時間があったら、中に入ってみたいものです。国道9号線に戻って、京都方面に向かいます。今日は平日なのでトラックが多く、相手も迷惑だろうけれど、こっちは恐怖心との戦いです。早く国道9号線と別れたいと先を急いだせいか、三和橋の府道710号線分岐点を行き過ぎてしまった。地図を見たら菟原から府道97号線を南下したら府道710号線に合流するので、ここを進むことにした。という事で、箱部峠はパスすることになった。
草山温泉を通過して・・・
はい、分かりやすい道路案内です。右がさっき走ろうとしてしくじった府道710号線で、ここから左へ府道300号線に入ります。さて、ここを曲がって本郷たあたりで道が分からなくなってきた。西紀北小学校近くの小さなスーパーに入って、お姉さんに道を尋ねた。どうも地元の人は『県道〇〇号線』って言っても、どうも話が通じない。『小学校の横を通って、国道173号線方面なら真っすぐで、篠山方面は右・・・』って教えてもらった。それで篠山方面に行くと言ったら、『その道はむちゃくちゃ何もない田舎ですよ、熊が出ますよ・・・!』と脅された。ここで熊の餌にになりたくはないけれど、この峠の名前にひかれた。『多紀アルプス』って、私のスーパーマップルに書いてある。とにかく、アルプスを越えたい!その一心です。
さて、アルプス越えの道です。ここから先は、カメラを出して写しているような余裕は全くなし。止まったら熊に食われる!・・・って言うか、先日の六甲山の敗北から、しんどい時の止まり癖だけは付けたくなかった。とにかくゆっくりでもいいから、峠を登りきるのが今回の私のミッションです。
・・・・・・っと到着です。何とか登り切った。たぶん9%以上の勾配だと思う。フロント34T・リア28Tで、もう時速6km/hぐらいになってしまう。でも、とにかく登り切った。
記念碑の前で記念撮影!ヘロヘロの顔と、額にへばりついたワカメの髪の毛が痛々しい。ここで雨が降り出したので、これ幸いと30分間の休憩を取った。
休憩の合間に、登山コース案内図を見てみた。この峠はなんと読むんだろうか?この連山は700m~800mあるから、たぶんこの峠は500mぐらいのところを通ってるのかもしれない。さあ、二つ目の峠をクリアーして、篠山に向けて下ることにしましょう。
いやぁ・・・気持ちがいい下りです。茂みから熊が出てきてもおかしくないか・・・。でも、この道、県道の表示が全然ない。そうだろうなぁ、国道9号線から分かれて国道372号線に出るまで、一台も車と行き違わなかった獣道だもの・・・。
ようやく下りてきました。雲行きは晴れたりパラッと雨が降ってきたりで、今回は篠山の鯖寿司は諦めて、左折して国道372号線に出る事にした。
春日江公民館横の、大木です。車で日置北から篠山市街地に入る人なら、たぶん見覚えがある大木です。
国道372号線の日置北から、県道12号線川西-篠山線に入ります。あの山を越えると最後の峠の西峠で、後は川西まで楽しい下りが続きます。
はい、たぶんここが西峠です。川西から上がってくると、篠山町の看板があります。4月に篠山からの帰りに通った時は、浮かれて走ったツケが廻ってきて、足が痙攣したけれど、今回は同じ轍は踏みません。新しい自転車の走らせ方もようやくわかってきて、余裕で西峠クリアーです・・・偉い!
西峠で休もうかと思ったけれど、また雨が降り出した。雨宿りをする場所も無く午後2時前でお腹がすいてきたので、道の駅『いながわ』までとにかく走った。ここの名物は猪だけれど、こいつは『ウリ坊』ではなく『いなぼう』です。雨はいつの間にか止んでいた。
意外な発見。この自転車の700C×25のタイヤ、意外と泥を撥ねない。それほど強い雨ではなかったけれど、泥除けの無い26×2.0のタイヤの時は背中がモヒカン刈りのように泥の帯びが描かれた。
梅干しは天敵なのに、ハイお昼の『梅紫蘇蕎麦』です。デザートに団子と小豆が付いて、1,000円也。
というわけで、銀輪亭に3時半過ぎに到着。いつものように仕事してる出口さんを捕まえてウダウダと話していると、中西大輔さんがコウノトリの土産(美味しいお団子)を持って現れた。この土曜・日曜に、豊岡の日高町で行われた第18回『植村直己』冒険賞授与式に行ってた。そうだ、確か行くって言ってた。『植村直己さんの故郷と日本の古城(跡)をたずねて』は、こちらをクリックしてください。キャンプ道具を積んで、私とよく似たコースで帰ってきてます。地図も見られます。やっぱり世界の大輔さんは強いわ、キャンプ道具を満載した自転車で、なんだかんだ言いながら国道173号線の峠を越えて川西まで帰ってくるんだもの・・・。
自転車の記録
走行距離:131.64km
平均速度:18.9km/h
最高速度:49.3km/h
走行時間:6時間56分28秒
前日100kmを走った疲れも無く、まあまあの記録かな・・・。
良かった事:
1日目、初めて参加した自転車イベントを、本当に楽しめた。こんなにたくさんの自転車大好き人間がいるんだと思うと、嬉しくなってくる。でも、参加費の8,000円はちょっと高いなぁ。台湾のタロコ国際ヒルクライムでも、5,000円だもの・・・。
2日目、1日目の丹後半島も含めて、京都北部の大自然を楽しめた。大江山峠越えも楽しかったし、多紀連山(アルプス)越えは、ちょっと自信になった。
自転車に魅せられて約2年間走って来たけれど、自分に合った自転車の楽しみ方が、少しだけ分かったような気がする。来月63歳の誕生日を控えて、今後走破力の伸び代はどの程度残っているのかは分からないけれど、あんまり大上段に構えず走り続けていれば、必ず伸びていくと信じて走ろう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2014/06/11 at 5:49 PM
お疲れ様でした! 同じ方面を走っていたんですねえ。最高速度は私の方が少し多めに出ましたが、平均速度は完全に負けてしまいました。でも無事に帰って来て御の字ですね! 参加費8000円はちょっと・・・ですね。私のこの一泊二日の出費は、お土産代と飲み物代だけで、1500円ほどでした。(笑)