自転車のブレーキの鳴きとの戦い(ブレーキ交換編)

この記事は、BOOKMARKS『60歳からの青春』2013年9月27日の記事です。

ブレーキの鳴きを止めるのに苦戦しているサイクリストは多いと思う。事の起こりは、昨年秋に自転車のリムが摩耗して割れてきて、ARAYAVP-20に交換したことに始まった。交換してしばらくして、やけにブレーキ時に悲鳴を上げるようになった。常套手段のリムとブレーキシューに角度をつけても、一向に改善しない。冬に入り、ますます悲鳴は大きくなってきた。リムを交換した石橋の自転車屋に出向き症状を訴えたら、ブレーキシューが古くなると硬くなって音が出る事があるという。いつもはブレーキシューの交換ぐらい自分でやるのだけれど、アドバイスをしてもらったお礼に生まれて初めてお金を払ってブレーキシューを交換してもらった。ところが何のことは無い、数日後からまた悲鳴が始まった。



ご存知これが、カンチレバーブレーキ。このお店には見切りをつけて、シマノやアラヤに色々と問い合わせてみたけど、通り一遍等の事しか回答が得られない。カンチレバーブレーキは、ブレーキシューも極端に種類が少ない。M65かM50かの2種類で、長さが違うだけだ。M65からM50にすると鳴きは若干改善されたけれど、滝のミストがリムに着くだけでも悲鳴を上げる。そうこうしているうちに春が訪れ、気温の影響か鳴きが収まってきた。

さてさてこのまま秋を迎え気温が低下すると、また鳴きが発生する。そこで、以前にJACCの池本さんから紹介された豊中の自転車屋さん『銀輪亭』に行って相談をしてみた。一見さんなのに、途中でパンク修理のお客さんが来たりおなじみさんが来られたり忙しい中、真剣に相談に乗ってくれた。一般的なことも話されたけれど、話の中で『このARAYA VP20は廉価版だから、アルミが柔らかいのかもしれない・・・』と言われた。帰ってからNETで調べてみたら、以前使用していて今も後輪で使用しているARAYA TM840Fと鳴くVP-20は、2倍近く値段が違う。お店では相談の結果と言うより私の主張を通して、ブレーキをカンチブレーキからVブレーキに交換してみることにした。Vブレーキは調整が容易だし、海外製品も含めて、色々なブレーキシューが用意されている。

さて、頼んだ部品の到着を待ちかねて、Vブレーキを装着した。勇んでカンチブレーキを外して、Vブレーキを取り付けてみた。



『あれれ??ブレーキの台座のネジの部分がへこんでる・・・』これは大変だ、シマノのカンチブレーキとVブレーキは互換性がないのか?もう夕方も近いし明日の早朝箕面滝道散輪もあるので、今日のところはとりあえずカンチブレーキに戻した。

困った時のインターネット検索。ありました、どんぴしゃりのブログが・・・・。写真も私のよりきれいに映っているので、興味のある方は是非そちらをご覧ください。結論から言うと、互換性があったのです。



前輪のVブレーキです。


後輪のVブレーキです。後輪は邪魔者も無く、あっという間に取り付け完了。

さて次に、ブレーキワイヤーの交換を始めた。理科の得意な人はブレーキを見たらわかるんだけれど、Vブレーキは非常に効率が高いので、カンチブレーキのブレーキレバーそのままだとブレーキが強すぎてとっても危険になる。そこでブレーキレバーのワイヤーの取り付け位置を変更しなくてはならない。そこでまた問題が発生。



ワイヤーの取り付け位置を変更するために写真中央の赤いパーツを外さないといけないけれど、外し方が分からない。

ブレーキレバーの裏側を見ても、外し方が分からない。赤いパーツの中央に何か小さなものが見えるので、虫眼鏡を持ってきた。見えました、+ネジの頭が・・・。暗いガレージで60過ぎのおっさんには、こんなちっこいネジは見えないなあ・・・。このネジを外すと、赤いパーツは簡単に取れた。

 

前輪には、パワーモジュレーターも付けました



カンチブレーキさん、17年間OVER 30,000kmに亘りありがとうございました。良く頑張ってくれましたが、おそらくもうあなたの出番はないと思います。ゆっくりとお休みください。

とりあえず、ブレーキシューはリムにべた当たりで取り付けた。家の前でちょっとテスト走行してみたけど、鳴きも出ずなんとなく調子がよさそうですよ・・・・。鳴きが発生するようだったらまたその時に角度をつけたり、ブレーキシューの材質を変更してみよう。さあ、明朝の箕面滝道散輪の下りがとっても楽しみです。ブレーキの鳴き問題とブレーキ性能・パワーモジュレーターの効果は、又後日談で紹介しましょう。

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