『SHIMANO DeoreLX 7速ディレーラー復活』修理完結編

この記事はBOOKMARKS『60歳からの青春』2014年1月5日の記事です。

またこの記事は、2013年12月9日『13年前のSHIMANO DeoreLX 7速ディレーラーが、修理できない』の記事の続きです。

日に日に、ディレーラーの切り替わりが悪くなり、変速に支障が出てきた。このまま年を越すのもなんだか夢見が悪いし、年末に思い切ってシマノを諦めてサードパーティー品を探した。BBBかACORあたりで何かありそうなので、仕事の帰りに梅田のウエムラサイクルパーツに寄ってみた。



BBBは無くて、ACORがあった。それも、ぴったり11Tだ。

裏を見ると、色々な機種に対応できるように、スペーサーがABCDと4種類用意されている。店員さんに聞いたら、詳しいことはご存知無いようで『WEBで調べたら、どのスペーサーを使ったらいいか分かりますよ・・・』と言われた。

早速買い求め、アクションスポーツのWEBで調べてみたら、ARO-2501アルミプーリーを見つけた。2501には記載が無かったけれど、その下のARO-2901に、スペーサーの画像があって、

A:シマノ8・9・10速

B:シマノ7速およびカンパニョーロ8速

C:カンパニョーロ9・10速

D:スラム/ESP

とあった。シマノ7速はBを使えば良い。さて、交換作業を始めましょう。



これがプーリーで、アルミの本体にZZシールベアリングが付けられている。



スペーサーBを両側に取り付けます。さて、ディレーラーのプーリーを取り付けるアームに付けようとしたら、センターは合っているのにスクリューがネジ山にちっとも喰わない。おかしいなあと思って、ノギスで幅を測ってみた。

元々のシマノのスプロケット幅は、8.0mmある。



今組み付け用としたスプロケットは、エッなんと9.8mmある。これではネジ長さが1.8mmも足らない。参ったなあ・・・、ウエムラサイクルパーツのお兄ちゃんはいけますよって言ったのに!電話をしてやろうと思ったけれど、ほかのスペーサーでもっとフランジ部の厚みの薄いのは無いかと思って見たら、『スペーサーA』が最も薄い。これをベアリングに装着して・・・・



測ってみたら、8.2mmだ。0.2mmぐらいなんとか行けるかもしれない。シマノ7速と言っても、同じではないんだということが分かった。

バッチリ行けました。上下プーリーを交換して切り替わりを確認しようとした。プーリーの交換には関係なさそうなのだけれど、何故かギヤーとプーリーの位置関係がおかしいので、トップギヤーとローギヤーの調整を行ったけれど、何故かうまくいかない。トップギヤーを合わせるとローギヤーの7段目にチェーンが上って行かないし、ローギヤーに合わせると1段目のトップギヤーに入らない。そうこうするうちに、変速レバーがスコンと抜けてしまった。なんと、疲労でディレーラーワイヤーが切れてしまった。即『銀輪亭』の出口さんに電話をして、ワイヤーがあるか聞いてみた。『ありますよ・・・』早速出かけて、ワイヤーを交換した。



まあとにかく、気持ちのいいほど、スコッスコッと変速ができるようになった。SHIMANO7速の廉価版ディレーラーは2,000円ぐらいであるけれど、このプーリーの1,700円が高いか安いかは、ちょっと違った次元の話だ。これで気持ち良く新年が迎えられ、1月3日100kmのツーリングに出かけて、気持ちよく走ることができました。私のように古い古いMTBに乗っている人は、修理の時に参考にしてください。

 参考資料:



これが、シマノ純正プーリーです。左側にはCENTERON G・PULLEYと書かれていて、右側はNARROWとなっている。左側が上で、右側が下に付いていた。よく見ると、ベアリングのところの構造が違う。中心のブッシュは同じだけれど、左側は樹脂のプーリーに金属のリングが圧入されていて、金属同士のメタルタッチだ。右側は、樹脂のプーリーと金属のブッシュがタッチしている。いずれにしても接触しているところは摩耗して、芯の振れたコマのように回っていた。

報告終了!

 

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