‘2013/12’ カテゴリーのアーカイブ

カズ爺からのお知らせ

2013/12/15

今年も随分と押し迫りつつせわしいですね。

今年はカズ爺のサイクルメーターは、約11,000㎞に達しています。

毎月1・2回のサイクリングと春のツーリングそして秋の台湾旅行

何よりも、毎日の通勤で今年は11,000㎞去年は10500㎞でしたから

同じようなものです。

春野四国ツーリング2泊3日に出かけたみなさんや、銀輪亭になじみのみなさん、

いよいよ2014年1月1日をスタートとしてサイクリングクラブ銀輪を開始いたします。

参加希望の方は、ぜひ銀輪亭の出口店長・坂本代表・カズ爺に連絡ください。

播州『清水寺』と近くに住む『お百姓さん』を訪ねた。

2013/12/06

とっても長いブログです。

播州『清水寺』って、知ってますか?もともと、『お百姓さん』に会いに自転車で出かけるつもりだったけれど、近所のランドマークとして『清水寺を目指して来い!』とお百姓さんに言われた。それならついでにお寺を見に行こうということになった。

出発の朝、準備も手馴れてきていつもよりちょっと早めに家を出た。最短距離はやはり国道176号線を西に向かうのだけど、前日に地図を見ながら国道を避けて朝の千刈ダム湖や千丈寺湖の風景を見ながら走ろうと計画を練った。ところが、また道を間違えた。県道12号川西篠山線から広根で県道324号切畑猪名川線に入るところをかなり行き過ぎて、紫合まで行ってしまった。引き返しても良かったけれど、このルートは南下したことはあっても北上するのは初めてだったので、15kmばかり遠回りだけどそのまま北上して国道327号線の日置まで走った。4月に篠山へ行った時に国道173号線を北上したが、今回のルートの方がずいぶんと優しい。越える峠は2つで、道はなだらかで走りやすい。



県道12号線の、道中の茶畑です。気温は0℃で、朝日のあたっているところは融けているけれど、霜が降りて葉が白くなっている。大丈夫なのかな?



自転車にとって結構いやなのが、この凸黄帯だ。自動車のドライバーに『下りですよ・・・、スピードに注意してくださいね~ブーン・・・』というお知らせ音を出すんだけれど、自転車にとっては、ただただ不快な振動が襲ってくるだけだ。何も道幅いっぱいにしなくても、中央寄り半分でも十分音は出ると思うよ。我慢しながらこの坂を50km/h以上で、ちょとスリルを楽しみながら下ってゆく。



国道327号から今田で県道141号線→県道311号線を進むと、清水寺の入り口に着く。ちょっと進んだら高速道路の入り口の様な立派なゲートが見えてきた。近づいたらおばさんが小さな窓から顔をだして、『この道は自転車は走れませんよ~』と手を振って叫んでいる。『どうすればいいの?』と尋ねたら『チョット下のお地蔵さんのところから登山道があります・・・・歩いて40~50分です~・・・』だって。行ってみたら何とか自転車で走れると思ったのも僅かの間で、だんだんと道は険しくなって走るどころの騒ぎでは無くなってきた。標高約500m標高差250mの山頂へ、ハンドルとサドルを持って延々押して歩いた。



岩や木の根っこに躓きながらようやくフラットになったと思ったら、石段が待ち構えていた。ここで止めるわけにはゆかない。自転車乗りの意地ってえものがある。石段の端の斜めに積んである石の上にタイヤを乗せて、自転車を引き上げた。サイクリングのつもりで来たのに、何をしてるんだか訳が分からなくなってきた。



やったぜ・・・、『清水寺の大講堂』です。お堂の前のベンチに座っておにぎりを食べてたらびっしょりの汗の為に寒くなってきた。周りを見ても爺さん・婆さん・仏さんばっかりだったので、上半身裸になって全部着替えた。



京都の清水の舞台とまではいかないけれど、なかなか立派な建物です。西国巡礼二十五番札所になっている。



ちょっと中に入ってみた。



中にお住まいは、千手観音様です。



この階段を登ると(自転車は、大講堂の前で休ませてやりました)・・・



根本中堂があります。『こんぽんちゅうどう』と読みます。箕面の滝で時々話をするご婦人に自信たっぷりに『播州清水寺にねもとちゅうどうがあってね・・・』と言ったら、『こんぽんちゅうどうですよ・・・』と笑われた。どちらの建物も600~700年頃創建されたんだけれど、大正の初期に消失して、再建されたようだ。詳しく知りたい方は『播州清水寺』のホームページをご覧ください。



鐘楼です。要するに鐘撞き堂だ。世間でよく見るのは、4本足のお堂で鐘が丸見えの奴だけれど・・・・・



ご覧の通り、鐘は建物の中にしっかりと納まってる。



止めてほしいよね、こういうの!記念のつもりかもしれないけど、そんなに見てほしかったら自分家の塀にでも書けばいいのに。藤本さん、どうせ書くなら快晴の字ぐらい間違わずに書けよ・・・。もう50年近く前の落書きか、生きとるかな?



根本中堂へ登る階段からみた、大講堂です。お寺の屋根にはあまり詳しくないんだけれど、入り母屋造りと言うのかな・・・、棟の線も庇の線も綺麗な曲線をしている。私のログハウスの屋根は、真っすぐ・・・。



紅葉の時期は過ぎてしまったようだけれど、ここの紅葉は黄色くなるのかな?



ほら、黄色い絨毯の様だ。



さて、下山することにしましょう。下りとはいえ、とても自転車に乗って走れません。下手するとディレーラーを岩にぶつけそうになるし、木の根っこは蛸の足のように地面を這っているし、おかげで道中3度もつんのめってしまった。この道は、自転車には不向きです。ロードバイクの人は、立ち入らないほうが良いです。リムを痛めます。

自転車のお話はここまで、ここからは『お百姓さん』のお話です。



神戸の地震の前に関西でカヌーをしていた人なら絶対に知っている、アウトドアショップTORからお話は始まります。約30年前、ひょんなことから西宮戎の白い土壁の前にウナギの寝床のようなカヌーショップへ行った。カヌーとの出会いは、私の人生で大きく舵を切ることになった出来事だった。昭和60年頃の写真です。大きく『TOR』と金文字で屋根に打ち付けてある。いずれ神戸のトアロードにお店を出したいという思いから、TORと名付けたそうだ。しかしカヌーのブームもあの神戸の地震を境に大きく様変わりし、ウナギの寝床よりはるかに大きくなったお店も、大きく変わらざるおえなかった。その後紆余曲折があって、50歳を過ぎてから『お百姓さん』として生まれ変わった。



そう、この人はTORの山口さんと奥さん。横に偉そうに髭を蓄えて立ってるのが、当時小学生のひろ君。



大根畑です。わずかの畑を鍬で耕すことから始まり、今では7反の畑で野菜栽培を手掛けている。減農薬と有機に徹して旬の野菜を作っていて、たくさんの注文が入るところまで力を付けてきた。



今まで経験してこなかった物を作るという喜びと、自然を感じながら生活する素晴らしさを、熱く語ってくれた。



お野菜を、いっぱい頂いた。『プラスチックのコンテナを自転車にくくれますゥ~?』と言われたけれど、自転車は軽トラじゃあないんだからとても難しい注文だった。日没までに帰り着きたいので小一時間ぐらいしか話ができなかったけれど、また近いうちに会いましょう・・と約束して、1時過ぎに帰路に着いた。お野菜をいっぱい頂いて文句を言っては罰が当たるんだけど、とにかくペダルが強烈に重い。道に迷っている時間は無いので県道141号で三田まで行って、国道176号線をひたすら豊中に向かって走った。途中で真剣に気分が悪くなり、コンビニに入ってフルーツのいっぱい入った甘い甘いゼリーを食べたら元気になった。血糖値が下がってたのかな?

宝塚駅前のトンネルが怖かったので、上の道を通った。ふと頭をあげたら『止まれ』の標識が見えて、アッと思ったけどそのまま突っ込んでしまった。・・・・っとそこに数人のお巡りさん。その中の一人が二歩前へ出てきて、『まずい、何か言われる・・・』と思って少し減速して通り過ぎたら、お巡りさんの視線の先はバッグから飛び出して風になびく、大根の葉っぱだった。『畑荒らし』ではありませんよ・・・!



これだけの野菜を、汗臭いシャツと一緒にバッグに詰め込んで運んできた。何でも測ってみたい癖のある私は、ヘルスメーターで野菜の目方を測ってみた。なんと7㎏弱。自転車が22㎏だから、ワァ・・・最近流行りのロードバイクの3倍はある。血糖値が下がるわけだ。



赤カブです。畑で奥さんに会った時、真っ先に『ほらにわさん、あの赤カブ・・・・』。



TORの奥さんは、覚えてくれてたんです。25年ぐらい前かな、カヌーで琵琶湖を単独で一周していた時に、昭和63年11月3日長浜城近くの小さな浜で休憩をとった。



休憩を終えて少し南下したところで、美しい風景に出合った。



また浜に上がって、農家のおじさんにお願いして、写真を撮らせてもらった。琵琶湖から吹く冷たい風に当てるそうだ。

その時の私の自慢話を、『TORの奥さん』ではなく『お百姓さん』は覚えててくれた。嬉しかった!夕食のメニューは決まっていたけれど、早速風になびいても元気な大根葉を切り落として一品作った。網エビと花鰹と一緒に炒めて、醤油と砂糖でちょっと薄めに味を付けた。旨かった!次の日の夕食には、赤カブの浅漬けが食卓に彩りを添えた。とろっとした滑りが、何とも言えない。『お百姓さん』ありがとう!また、食糧をくださいな・・・。

長いお話になりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。最後に自転車の記録と、感想文を書いてお終いにします。

走行距離:126.4km(行は遠回りで70km、帰りは56km)

最高速度:53.5km/h(これ以上は、もう怖い!)

平均速度19.8km/h(20km/hには届かなかった。)

走行時間:6時間22分

良かったこと:やっぱり播州清水寺よりは『お百姓さん』に会えたことでしょう。

悲しかったこと:宝塚の手前だったと思う。川沿いの道を走ってて、幅寄せの嫌がらせに会った。横を走るマツダのワンボックスが、急に速度を落として自転車に寄ってきた。初めはなにか道路の状況かと思ったけれど、そんな様子は無い。危うくガードレールに接触するところまで寄せられた。車はその後、速度を上げて走り去った。まだ、あんな運転をする人が世の中にいるのかと思うと、悲しくなってしまった。

以上、『播州清水寺&近くに住むお百姓さん』のお話でした。

 

美しい日本を巡る自転車の旅(紀伊半島)

2013/12/02

11月13日紀伊半島橋杭岩に差し掛かりました。途中徳島から若者と会いました。若い時代に出来なかった旅をこの年になってしています。年齢を遡ることはできませんが、昔の夢を実現させることは可能です。「何時までも夢と希望と体力を培うなら」と思いました。