カズ爺のおすすめサイクリングコース暗峠
5月26日日曜日 暗峠走ってきました。
国道308号の線暗峠は古事記日本書紀にも登場する古い道、日本の国道の中でも稀有の存在です。
また、私の知る限りもっとも壮絶な酷道です。
昨年は大阪側からチャレンジして弘法大師の泉あたりで心が折れ、足がもつれ転倒し、残りは押したり乗ったりで皆様に報告しませんでした。
その帰りに奈良県生駒市に降りた感じでは生駒方面からなら登れるかもしれないと、密かにリベンジを待っていました。
今年、リベンジに向かい、帰り討ちに合い落ち込んでいます。
朝7:00自宅を出発
前回はKAZZⅠ号(青いランドナー)でしたが、今回はKAZZⅡ号黒のスポルティーフでチャレンジです。
補給食の飴・梅干し・水を持ち勝ってくるぞと勇ましく出発です。
淀川左岸の河口から24㎞の標識で 一休み、ここは香里園付近と思われます。
その後、枚方市の天野川にぶつかり天野川左岸を上流へ向けて梶を切ります。
天野川が、京街道と交差するところに鵲橋(カササギ橋)があります。ここには在原業平の句が書かれています。平安時代にはこのあたりで、狩り遊びが盛んで多くの人で賑わったようです。
天野川を遡り、私市の岩船神社に到着。ここは神話の時代に遺跡です。
このあたりは古事記に書かれている登美脛長彦の故郷です。彼は、神武天皇(神倭磐余彦)が東征に際し、大阪の日下津から上陸するのを阻止して戦い、神武天皇を海に追いやった人物です。
この戦いが今日の舞台の暗峠です。
生駒市内を168号線で南下すると南生駒付近でいよいよ道路標識にルート308の文字が見えます。
308号線侵入交差点には道幅が狭く道が急こう配であることの注意書きがあります。
もちろん大型車通行禁止、乗用車の大型は不可となっています。
この道幅半端な狭さではありません。また全線にわたりこの程度です。
侵入した途端10%超えのこの勾配です。
しかし、普通の峠では取り掛かりが急勾配の道はその後意外と緩勾配となることが多いのですが、ここは、これが緩いほうの勾配です。
奈良県側は比較的に勾配が緩いのですが、最大28%でこの勾配で数百メートル続くところが多くあります。
頂上に着くころには脱糞しそうな状態になること請け合いです。
座り漕ぎですとハンドルを引くと前輪が浮き上がります。立漕ぎに入ると後輪がスリップします。
全行程の20%は押し歩きました。
頂上には茶店が2件と石畳の道が100m峠の石碑が1つだけあります。
この後実はものすごいくだりがあることに気が付きませんでした。
普通の峠の下りは快適なサイクリングであるはずですが、この峠くだりは一部押し歩きが必要です。ブレーキが過熱して効きません。リムとブレーキシューを水で冷やしながらしか降りれません。後輪がロックして浮き上がります。
下る途中に大阪方面を見ると高層ビルが近くに見えます。
最大勾配は37%ですから歩道橋の階段程度の勾配が延々と続きます。
手はしびれ足がつります。下りこう配で足がつったのは初めての経験です。
午後1時頃には桜ノ宮銀橋に到着約6時間で走れる総距離80㎞の旅です。
暗峠には 今回も跳ね返されました。また快適でも爽快でもありません。
然し、峠は決して高さや距離ではないことを教えてくれる暗峠でした。
歴史ある街道を是非楽しんでください。また、ブレーキの調整を必ず行ってから出かけることと、リムとブレーキを冷やす水は常に携行してください。
2013/06/03 at 9:42 AM
この道は“おすすめ”しない方がいいのでは・・。自転車、早く壊れますよ!
2013/06/06 at 9:33 PM
本当にブレーキとリムがヘタリ気味になってます。
2013/10/30 at 2:31 PM
最近、銀輪亭に顔を出すようになった丹羽です。
暗峠の貴重な情報を、ありがとうございました。年内は無理かもしれないけれど、一度走ってみようと考えています。大阪から入って奈良に抜けて帰るのもありかなと友うのですが、峠を登り切ってからの話ですよね。ブレーキとリムの冷却水とは、ちょっとびっくりです。